2歳馬評価・格付け一覧
新馬・未勝利戦の勝ち馬を能力スコアで評価(最終更新: 2026.10.25)
⏱ タフな馬場でハイペースを引っ張った走破時計
勝ちタイム:1:09.5
上がり3ハロン:35.4秒
前半3ハロンを34.1秒(11.9 - 11.0 - 11.2)で通過するハイペースを自ら先頭に立って作った。開催当日の小倉芝は、他の芝レースの1〜3着平均が基準より1600m換算で0.5秒遅い時計のかかる状態だった。その馬場状態で勝ちタイム1:09.5を記録し、馬場差を差し引いた1600m換算では基準タイム(1:10.0)を1.2秒上回る。ラスト1ハロンも12.2秒にとどめ、後続の追い上げを許さず2着に2馬身半の差をつけた。タフな展開を前で押し切るスピードとスタミナが同居したレース内容だった。
レース前に関係者から「スピードがあり気性も前向き」とコメントが出ていた通り、実戦でもその長所がそのまま結果に結びついた形になる。
🧬 スピード性能を支える血統構成
父スワーヴリチャードに母父キンシャサノキセキという組み合わせ。母父の持つ短距離適性とスピード性能が前面に出ている可能性を示唆する走りを見せた。
📐 総合評価スコア
時計のかかる馬場状態で自ら逃げてハイペースを作り出し、後続を離して押し切ったレース内容は高く評価できる。
評価点:82点 / 100点
【展望とチェックポイント】
✅ プラス材料
時計のかかる馬場で前半3F 34.1秒のハイペースを逃げ、上がりを大きく要さず2着に2馬身1/2差をつけた点
馬場差を差し引いたタイム補正で基準より1.2秒速い走破時計を記録した点
⚠️ 減点ポイント
ハナを切って押し切る競馬だったため、控えて差し回る形や1400m以上の距離延長に対応できるかは未検証である点
今回の勝利は1200mの逃げ切りによるものであり、距離適性の幅についてはまだ確認できていない。今後は昇級して相手関係が強くなった際、同等のスピードを発揮できるか、あるいは控える展開にも対応できるかが確認すべきポイントになる。
📈 追加実績:すずらん賞
⏱ タイム・ラップ構成とレース内容
勝ちタイム:1:10.6
上がり3ハロン:36.7秒
前半3ハロンが33.9秒(12.3 - 10.6 - 11.0)というハイペースの中、3コーナー・4コーナーともに1番手で通過し、自らレースを引っ張った。後半のラップ構成は11.6 - 12.2 - 12.9と最後は上がりがかかるタフな消耗戦になったが、追いすがる2着ウインガラハッドに1馬身差をつけて押し切っている。前走から馬体重が+10kg増の442kgでの出走だった。
走破時計の1:10.6は、同じ稍重で行われた2025年のすずらん賞(1:10.7)より0.1秒速い内容だ。一方で、札幌芝1200mにおける2歳オープン・稍重の基準タイム(1〜3着平均の1:10.7)との差は0.1秒にとどまっている。勝ち馬は基準タイムより0.7秒前後速い決着になるケースが多い点も踏まえると、時計面で突出した数字が出たわけではない。
🔄 実績を踏まえたスコア更新
ハイペースを自ら作ってそのまま押し切った内容は評価できる一方、勝ちタイム自体は基準値と同水準のため4点の加算にとどめる。
評価点:86点 / 100点
【今後の見通しと注目ポイント】 ✅ 光った点
前半3F33.9秒の流れるペースを逃げて主導権を握り、直線で後続の猛追を1馬身差で退けたレース運びの強さ。
馬体重が+10kgと増えた状態でも、序盤のスピードを削がれることなくハナを切れた点。
⚠️ マイナス材料
勝ち時計の1:10.6は2歳オープン・稍重の平均的な水準であり、タイム面での大きな強調材料には欠ける点。
ラスト1Fが12.9秒まで失速しており、ハイペースで逃げた影響が終盤の脚色に表れた点。
父スワーヴリチャードという血統背景から、今後の距離延長に対応できるかが次の焦点になる。今回は短距離の1200mでハナを切って押し切る競馬を見せたが、距離が伸びた際に控える形でもパフォーマンスを維持できるかは未検証だ。次走以降、より相手関係が強化された中でペースコントロールができるかを見極めたい。
🧬 芝短距離への適性をうかがわせる血統構成
父アレスバローズはCBC賞や北九州記念を制したスプリンターで、母の父にはキングカメハメハが入る構成。スピードと素軽さを備えた血統背景を持っている。今回の初戦で芝1200mを選択し、ハナを切ってそのまま押し切った立ち回りは、この血統から推測される短距離適性と噛み合っていた可能性がある。
⏱ 走破タイムとレース内容
勝ちタイム:1:11.5
上がり3ハロン:35.9秒
走破時計の1:11.5は、同条件の基準タイム(1:10.0)と比べて1.5秒遅い数字となった。当日の馬場差(1600m換算で0.4秒遅い)を差し引いた評価でも基準より1.6秒遅く、時計面での強調はしづらい。レースは前半3ハロンが35.6秒と穏やかなペースで推移。3コーナーから先頭に立つと、12.1 - 12.0 - 11.8と後半のラップをまとめ、ラスト1ハロンで加速しながら2着に1馬身1/2差をつけた。レース前に関係者が「しっかりしているし攻めも十分」とコメントしていた通り、仕上がりの良さを活かして自分の形に持ち込んだレースだった。
📝 採点
全体時計には物足りなさが残るものの、先頭に立ってからラストまで失速せずに押し切ったレース運びは評価できる。
評価点:63点 / 100点
【今後の見通しと注目ポイント】
✅ 光った点
ハナを奪ってからマイペースに落とし、ラスト1ハロンを11.8秒と再加速して押し切ったレース内容
2着馬に1馬身1/2差をつけ、影を踏ませず押し切った立ち回り
⚠️ マイナス材料
馬場差を差し引いても基準より1.6秒遅い勝ち時計にとどまり、走破時計の裏付けが乏しい点
今後は1勝クラスへ昇級し、前半のペースがより厳しくなった際に同様の先行力を発揮できるかが焦点となる。追走力と粘り強さが上のクラスの展開でどこまで通用するかを確認したい。
📈 追加実績:ひまわり賞 15着
評価点:69点 / 100点
📈 追加実績:ダリア賞 7着
評価点:67点 / 100点
🧬 スプリンターの父に底力を添える血統構成
父ビッグアーサー、母父ハーツクライという組み合わせ。サクラバクシンオー直系のスプリント性能を軸にしつつ、母系にはダイワスカーレットやダイワメジャーの近親にあたるスカーレットローズが入る血統構成だ。速いところを押し出す父のタイプに対し、母系からスタミナや耐久性が補完される背景を持つ。レースでは前半から好位4番手を取りつつ、直線で脚色を衰えさせずに伸びており、血統的な踏ん張り強さが伺える走りだった。
⏱ 1:10.2の勝ちタイムとラスト1Fの加速
勝ちタイム:1:10.2
上がり3ハロン:35.4秒
函館芝1200mの2歳未勝利戦を1:10.2で勝利。過去の同条件における基準タイム1:10.3を0.1秒上回る走破時計だった。ただし、この日の函館芝コースは他のレースを含めて1600m換算で0.9秒ほど時計が出やすい馬場状態だった。この馬場差を差し引いて計算すると、時計面自体の評価は基準より0.8秒遅い水準にとどまる。
一方で、レース内容自体には評価できるポイントがあった。前半3Fを34.6秒のミドルペースで運ぶと、3コーナー4番手から4コーナー3番手へスムーズに押し上げ。ラスト1Fのラップは前区間の12.1秒から11.7秒へと加速している。追い比べの展開から最後まで脚色を伸ばし、2着馬に2馬身の差をつけて押し切った。時計面の補正値は控えめだが、終盤に脚を伸ばして後続を突き放したレース運びは悪くない。
🎯 多角分析スコア
当日の時計が出やすい馬場状態を考慮すると走破時計の価値は控えめだが、ラスト1Fで再加速して2馬身差をつけたレース内容は評価できる。
評価点:72点 / 100点
✅ 評価できる点
ラスト1Fで12.1秒から11.7秒へ加速し、2着馬を2馬身突き放した直線の伸び脚
4番手からスムーズに立ち回り、早めに仕掛けて押し切るロスの少ないレース運び
⚠️ 気になる点
当日の時計が出やすい馬場差を考慮すると、走破時計そのものは目立つ水準にない点
今後に向けて
今回の勝ち時計は馬場差を差し引くと基準より遅い計算になり、時計面の裏付けという点では課題を残した。ただし、ラスト1Fでラップを落とさず再加速して勝ち切った内容は評価できる。今後は1勝クラスへ昇級した際、相手が強化されて引き締まったペースになった場面でも、同様の先行力と終盤の粘りを発揮できるかを確認したい。
📈 追加実績:函館2歳S 3着
重馬場で行われた函館2歳S(G3)に出走し、8番人気から3着に入った。前半3ハロンが34.2秒と流れるハイペースの中、道中は3・4コーナーともに7番手を追走。上がり3ハロン35.6秒の脚を使って伸び、勝ち馬フェリチタから0.3秒差、2着イモージェンとは1馬身3/4差で入線した。自身の走破時計1分10秒7は、重馬場の同条件における基準タイム(1分11秒9)より1.2秒速い時計であり、タフな馬場状態と展開の中で相応のパフォーマンスを示している。
📊 通算成績から見る再評価
ハイペースの重馬場という厳しい条件下で、基準タイムを大きく上回る自己タイムを記録して3着に健闘したレース内容を評価する。
評価点:74点 / 100点
【この先の見通し】
✅ 加点ポイント
前半3ハロン34.2秒のハイペースを中団7番手で追走し、直線で上がり35.6秒を使って粘り込んだ点
重馬場の2歳G3基準タイム(1:11.9)を1.2秒更新する1:10.7の走破時計をマークした点
⚠️ 課題・不安要素
勝ち馬フェリチタに0.3秒差、2着馬にも1馬身3/4差をつけられており、上位陣との決め手勝負では後手に回った点
今回のレースではタフな馬場と速いペースへの対応力を示し、重賞での好走を果たした。父ビッグアーサーという血統背景を踏まえるとスプリント適性の高さが窺えるが、今後は馬場状態が良馬場へ変わった際の高速決着に対応できるかが課題となる。また、1200mを超える距離への延長が生じた際に、今回の粘りを維持できるかも含めて検証が必要だ。
📈 追加実績:カンナS 3着
馬体重を前走から10kg減らして436kgで臨んだカンナSは、3着という結果だった。レースは前半3ハロン33.9秒のミドルペースで流れる中、3コーナー・4コーナーともに好位3番手で追走。直線でも大きく失速することなく上がり3ハロン34.7秒で脚を伸ばしたが、勝ち馬ジオパークカツキには0.3秒届かず、2着馬マルモリムソウともアタマ差及ばなかった。
自身の走破タイム1分8秒8は、近年の良馬場で行われた同レースの勝ち時計平均(1分8秒1)と比べて見劣りする。また、同条件における2歳オープン・良馬場の1〜3着基準タイム(1分8秒4)に対しても0.4秒遅い決着となった。前前で立ち回るレースセンスは示したものの、時計面での上積みには課題を残す内容だった。
📊 通算成績から見る再評価
オープン競走で好位から3着に粘った安定感は評価できる一方、全体の走破時計には物足りなさが残る。
評価点:75点 / 100点
【この先の見通し】
✅ 加点ポイント
3角・4角ともに3番手でスムーズに折り合い、崩れずに3着に入った追走力とレースセンス
ミドルペースの好位から上がり34.7秒を使い、直線までしぶとく脚を伸ばした点
⚠️ 課題・不安要素
自身の走破タイム1分8秒8が、2歳オープンの同条件基準タイム(1分8秒4)より0.4秒遅い点
勝ち馬に0.3秒差をつけられており、上位争いにおいて一押しを欠く決め手不足
父ビッグアーサーの血統構成を考えるとスプリント戦への適性は十分にうかがえる。今後はオープンクラスの速いペースの中で、自身の走破タイムをどこまで詰められるかが焦点になる。
🧬 速度と力強さを備えた米国血統
父Twirling CandyはCandy Ride産駒で、米国でスピードと持続力を発揮した系統。母父Giant's Causewayも含め、血統構成全体から早期からのスピード性能とパワフルな走りが示唆される。実戦でも序盤からスッと前へ取り付く加速力を見せており、この血統背景から推測される適性が初期のスピード能力として表れた可能性がある。
⏱ 基準を上回る時計と後続を突き放した圧勝劇
勝ちタイム:1:09.3
上がり3ハロン:34.6秒
函館芝1200mの新馬戦において走破時計1:09.3を記録。同じ条件の2歳新馬における1〜3着平均の基準タイム1:10.3を1.0秒上回る時計だった。当日は他レースの傾向から時計が出やすい馬場状態であったが、その馬場補正を加味した基準との比較でも1600m換算で0.4秒速い部類に入る。
レースは前半から自身でペースを作り、3コーナーから4コーナーにかけて先頭で通過した。ラップ構成は12.5 - 11.0 - 11.2 - 11.4 - 11.4 - 11.8と、中盤に11.2〜11.4秒台の速いラップを連続して刻む展開。最後の1ハロンこそ11.8秒となったが大きく失速することなくまとめ、上がり3ハロン34.6秒で駆け抜けた。2着のショパンコンクールに6馬身差をつける結果となり、先行して自ら引き締まったペースを作りながら押し切った内容は、レース展開の観点からも評価材料となる。
レース前に武英智調教師が「小柄な牝馬でもカイバをよく食べる。スピードがありそうだし攻め通りなら」とコメントしていた通り、調教で見せていたスピードをそのまま実戦の走破時計と着差に反映させた格好だ。
⚖️ 総合ジャッジ
時計が出やすい馬場状態だったことを考慮する必要はあるものの、ハナを切って自らラップをコントロールし、6馬身差をつけたレース内容は十分な見映えがあった。
評価点:79点 / 100点
【今後に向けて】
✅ 評価できる点
当日の時計が出やすい馬場補正を加えても基準より速い1:09.3の走破時計を記録した点
3コーナーから先頭に立ち、中盤11.4秒前後を維持して2着に6馬身差をつける完勝だった点
逃げの手から大きく失速せず、上がり3ハロン34.6秒を使って後続を完封した点
⚠️ 気になる点
単騎でスムーズに先行できた展開であり、他馬に競られた際や控える形になった際の対応が未検証である点
芝1200mで示したスピード能力の一方で、マイル以上の距離に対する適性は現時点で判断できない点
当日の馬場差を差し引いた時計比較では基準より0.4秒速い水準にとどまるため、全体の評価点としては70点台後半の範囲に調整した。また、1200m戦での勝利であったため、より長い距離への適性は現時点で未検証となる点も考慮している。ただし、2着馬を引き離した6馬身という着差や、自ら引き締まったラップを刻んで押し切ったレース内容そのものは評価できる。今後はクラスが上がって他馬からの圧力を受けた際や、異なる距離を選択した際にどのような走りを見せるかが確認したいポイントだ。
📈 追加実績:函館2歳S 5着
評価点:69点 / 100点
🧬 芝のスピード性能を引き継ぐ配合背景
父サートゥルナーリア、母父ディープインパクトという血統構成。父系から受け継いだ立ち回りの上手さと速力が、今回の芝1200mにおける積極的な先行力に繋がったと考えられる。母系の奥には米国の機動力のある血が入っており、早い時期からスピードを発揮できる素地を持った組み合わせだ。
⏱ 高速馬場を活かし切った3馬身半差の押し切り
勝ちタイム:1:08.4
上がり3ハロン:34.7秒
前半3ハロンを33.7秒で入るミドルペースの中、3コーナーから先頭に立ってレースを引っ張った。直線に入ってからも脚色は衰えず、ラスト1ハロンを12.0秒でまとめて後続に3馬身半の差をつける内容だった。走破時計の1:08.4は、福島芝1200m(2歳未勝利・良)の基準タイム(1〜3着の走破タイム平均1:10.4)から2.0秒速い。当日は他レースも時計の出やすい馬場状態であり、馬場差を差し引いた比較では基準より1600m換算で0.6秒速い計算になる。時計の出やすさに助けられた側面はあるものの、自らハナを切って上がり3ハロンを34.7秒でまとめ、後続を大きく突き放したレース展開は評価できる。
馬体重は448kgで出走。レースでは序盤からスムーズに加速してポジションを取り切り、逃げの手に出てそのまま押し切る前向きさを見せた。
🎯 多角分析スコア
時計が出やすい馬場状態を考慮しつつも、自らペースを作って後続を突き放したレース内容を評価したい。
評価点:79点 / 100点
【この先の見通し】
✅ 加点ポイント
ハナを奪ってレースを引っ張り、上がり3ハロン34.7秒でまとめて後続に3馬身半差をつける完勝。
馬場差を差し引いても基準より1600m換算で0.6秒速い時計を、自身でペースを作って記録した点。
⚠️ 課題・不安要素
当日の馬場状態が全体的に速く、勝ち時計の数値ほどの大きな能力差があったかは慎重に見極める必要がある。
1200mで逃げ切る形だったため、控える競馬や1400m以上の距離への対応は現時点で未検証。
福島芝1200mの未勝利戦としては走破時計・着差ともに目立つ内容だった。当日は全体的に時計が出やすい馬場状態だったため、1:08.4という数字をそのまま真に受けることはできないが、馬場差を補正しても基準をしっかり上回っている。今後は1勝クラスへの昇級後、相手が強くなった際や揉まれる展開になったときに同様のスピードを発揮できるかがポイントになる。特に距離が延びた際の折り合いや追走力については、次走以降の実戦の中で確かめていきたい。
⏱ 基準を大幅に上回る勝ち時計とラストの加速力
勝ちタイム:1:08.4
上がり3ハロン:33.6秒
福島芝1200mの新馬戦で1:08.4の走破時計を記録。同条件の基準タイムである1:11.1を2.7秒上回った。当日は他のレースでも基準より1600m換算で2.0秒速い時計が出る状態だったが、その馬場差を差し引いた評価でも基準より1.6秒速い。単に馬場状態が軽かっただけではないタイムの価値が裏付けられている。
レースは前半から澱みなく流れるミドルペースとなり、3コーナー4番手から4コーナー3番手へ位置を上げると、直線では後続を一方的に離した。ラップ推移を見ると12.2 - 11.0 - 11.3 - 11.4 - 11.4 - 11.1となっており、ラスト1ハロンで11.1秒へ加速してそのまま押し切っている。上がり3ハロンも33.6秒とメンバー最速をマークし、2着馬に7馬身の着差をつける完勝だった。
🧬 短距離適性と早い時期からの完成度を示す構成
父シスキン、母父ダイワメジャーという血統構成。父は英G1アイリッシュ2000ギニーを制したスプリンター〜マイラーの系統で、母父ダイワメジャーもスピードと仕上がりの早さを伝える血脈だ。初戦から芝1200mの速い流れに追従し、直線でさらにもう脚を使えた走りは、こうしたスピードに優れた血統背景が影響している可能性がある。
📐 総合評価スコア
馬場差を差し引いても際立つ走破時計に加え、ラスト1Fで加速して7馬身差を広げたレース内容は質が高い。
評価点:89点 / 100点
【展望とチェックポイント】
✅ プラス材料
当日の馬場差を差し引いても基準より1.6秒速い走破時計を記録した点。
3〜4コーナー好位追走から、ラスト1ハロンで11.1秒に加速して2着を7馬身突き放した決め手。
⚠️ 減点ポイント
1400m以上の距離や、控えて揉まれる形になった場合の適性は未検証である点。
今回の1:08.4という勝ち時計やラップ構成は、新馬戦としては極めて優秀な部類に入る。一方で、今回のパフォーマンスは1200mという短距離戦で示されたものであり、マイル以上の距離適性や、揉まれる展開になった際の折り合いについてはまだ確認できていない。そのため評価点は89点にとどめた。次走以降、距離延長への対応やクラスが上がってからの追走力を引き続き注視したい。
📈 追加実績:中京2歳S
⏱ レースパフォーマンス
勝ちタイム:1:19.7
上がり3ハロン:33.0秒
馬体重は前走から8kg増の454kg。単勝1番人気に支持されたG3の中京2歳S(芝1400m)で、2着に1馬身3/4差をつけて勝利した。 レースは前半3Fが34.2秒、後半3Fが33.8秒のミドルペース。ラップ推移は12.0 - 10.7 - 11.5 - 11.7 - 11.5 - 11.2 - 11.1と、中盤で一度緩んでからの加速勝負になった。3コーナー8番手、4コーナー7番手と中団後方に位置し、直線で外へ進路を取ると、メンバー最速となる上がり3F 33.0秒の脚を使って前を捉え切っている。ラスト2Fが11.2 - 11.1と加速する流れのなか、自身はさらに上回る脚を使って差し切ったレース内容は評価したい。 一方で、走破時計の1:19.7は、同コースで行われた2025年の中京2歳S(1:19.4、馬場良)と比較して0.3秒遅い。また、2歳G3の中京芝1400mにおける1〜3着平均の基準タイム1:19.8に対し、わずか0.1秒上回る程度にとどまった。勝ち馬の平均的な水準(基準より0.7秒前後速いタイム)に照らすと、時計面の強調材料は控えめと言わざるを得ない。勝負どころの加速力は見せたものの、時計そのものの価値は慎重に見極める必要がある。
🔄 実績を踏まえたスコア更新
重賞を勝ち切ったレース内容は評価できるが、勝ち時計の全体水準と距離条件を考慮し、評価点は据え置く。
評価点:89点 / 100点
【今後の見通しと注目ポイント】
✅ 光った点
ラスト2Fが11.2 - 11.1と加速するラップ構成の中、中団から上がり3F 33.0秒でまとめて差し切った瞬発力
2着馬に1馬身3/4の差をつけ、最後まで脚色を衰えさせずに押し切った着差のひらき
⚠️ マイナス材料
同コースの過去の重賞勝ち時計や基準タイムとの比較において、目立った数値を残せていない点
ミドルペースからの瞬発力勝負には対応したが、前後半のラップが厳しくなった際の対応が未検証である点
1400m以下の勝利である点に加え、走破時計が基準と大きく離れていないことを踏まえ、今回の評価点は89点に据え置く形をとった。 父シスキンという血統構成を踏まえると、短距離からマイル付近でのスピード持続力が背景として考えられる。次走に向けては、マイルへの距離延長に対応できるかという点と、時計の掛かる展開や前で引っ張る馬が作る引き締まったペースのなかでも、同様の上がりを再現できるかを確認したい。
🧬 中距離での持続力と粘り強さをうかがわせる血統構成
父は菊花賞や天皇賞(春)を制したフィエールマン、母父には米国クラシック二冠馬のアイルハヴアナザーが入る配合だ。道中は終始4番手の好位に控え、1コーナーから4コーナーまで一度も位置を下げずに流れに乗っていた。直線でしぶとく脚を伸ばしてアタマ差競り落とした走りには、父譲りのスタミナと母系の立ち回りの巧さが現れている可能性がある。
⏱ 馬場差を差し引いても優秀な時計とラストの再加速
勝ちタイム:1:48.8
上がり3ハロン:35.8秒
走破時計の1:48.8は、同条件の2歳新馬における基準タイム(1:52.1)より3.3秒速いものだった。当日の福島芝コースは全体的に時計が出やすく、他の芝レースでも1600m換算で2.0秒ほど速い水準で推移していた。その馬場差を差し引いたとしても、今回の勝ち時計は基準より0.9秒速い計算になる。
ラップ構成を見ると、ラスト2ハロン目が12.4秒に対し、ラスト1ハロンは11.7秒へと加速してゴールを迎えた。先行集団の直後で折り合いをつけ、最後の直線でもう一度脚を使って前を捉えた走りは、時計面だけでなくレース内容としても評価できる。
1コーナーから4コーナーまで終始4番手を追走する無駄のない立ち回りで、道中のロスは最小限に抑えられていた。前の馬を目標にしながらスムーズに追い出す形がハマった面もあり、展開としてはかなり恵まれた部類に入る。
⚖️ 総合ジャッジ
高速馬場の恩恵はあったものの、馬場差を補正した走破時計とラスト1Fの再加速は評価でき、立ち回りの巧さで勝ち切破した一戦だった。
評価点:82点 / 100点
【この先の見通し】
✅ 加点ポイント
馬場差を差し引いても基準より0.9秒速い走破タイムを記録した点
ラスト1Fを11.7秒の加速ラップで締めくくり、アタマ差の競り合いを制した勝負根性
⚠️ 課題・不安要素
1コーナーから4コーナーまで終始4番手のインでロスなく運べた展開であり、包まれた際や厳しい展開での脆さは未検証
2着馬とはアタマ差の接戦であり、昇級後に相手が強くなった際、後続を引き離す決め手が通用するかは確認が必要
今後は中央開催の広いコースへ変わり、直線での瞬発力勝負になった際にも今回の脚を使えるかがポイントになる。距離に関しては、今回の1800mで見せた折り合いとレース運びであれば、2000m前後への対応もスムーズにいくだろう。
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