2歳馬評価・格付け一覧

新馬・未勝利戦の勝ち馬を能力スコアで評価(最終更新: 2026.10.25)

小倉5R新馬芝1200m
勝ち時計1:09.8あがり35.7
★★★☆☆
72点
母プリティーアセット(母父 Shamardal)
厩舎岡田稲男 (栗東)生産者ダーレー・ジャパン・ファーム生年月日2024-04-27

🧬 タフなスプリント性能を示唆する血統背景と好位での立ち回り

父ファインニードル、母父Shamardalというスプリント適性とパワーに長けた血統構成。512kgという力強い馬体も含め、短距離のタフな馬場で前々に位置を取る競馬に適した背景を持っている。重馬場で行われた今回の小倉芝1200mにおいて、3コーナーから2番手につけてスムーズに流れに乗れた点には、こうした血統的な特徴が表れていると考えられる。

⏱ ハイペースを好位で受け止めラストまで失速しなかったレース内容

勝ちタイム:1:09.8
上がり3ハロン:35.7秒

前半3ハロンが34.1秒というハイペースの中、3コーナー2番手で追走。直線で逃げ馬を捉えると、ラストまで脚色を衰えさせずに2着のプリンキピッサへ1馬身3/4差をつけて押し切った。後半のラップは12.1 - 11.8 - 11.8と減速しておらず、前で流れに乗った馬にとって厳しい展開を自ら勝ちに行った内容である。

走破時計の1:09.8は、同条件(小倉芝1200m・2歳新馬・重馬場)の1〜3着平均基準タイム(1:09.4)と比べ、当日の馬場差(1600m換算で0.2秒遅い)を差し引くと0.3秒遅い。時計面での数字は平均よりやや遅いが、ハイペースを前で追走して後続を突き放したレース内容自体は評価材料になる。

レース前に厩舎側から太め感なく仕上がっている旨のコメントが出ていた通り、初戦から512kgの馬体をしっかり動かして能力を発揮した。

📐 総合評価スコア

走破時計は基準より少し遅いものの、ハイペースを2番手から粘り込んで着差を開けたレース内容は相応の価値がある。

評価点:72点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 前半3ハロン34.1秒のハイペースを2番手で追走しながら、ラスト2ハロンを11.8 - 11.8と失速せずにまとめ、2着に1馬身3/4差をつけた点。

  • 重馬場で前が苦しくなる展開を踏みとどまり、最後まで脚色を保ち切る勝負強さを見せた点。

⚠️ 減点ポイント

  • 馬場差を差し引いた勝ち時計が基準より0.3秒遅く、時計勝負になった場合の対応力が未知数である点。

1200mのタフな展開で押し切る強さを示した一方、良馬場でより速い走破時計を求められた際の対応力や、1400m以上の距離への適性は未検証だ。次走以降、時計が出やすい馬場や上位クラスの速いペースに入った際、今回の粘り強さを再現できるかが焦点となる。

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函館1R2歳未勝利芝1200m
勝ち時計1:08.8あがり34.3
母カイルアコナ(母父 キンシャサノキセキ)
厩舎清水久詞 (栗東)生産者ノーザンファーム生年月日2024-02-05

🧬 短距離戦への適性を示唆する血統構成

父ドレフォンに母の父キンシャサノキセキという、スピードと完成度の高さがうかがえる血統背景を持つ。母系にも短距離からマイル付近で実績を残す血が残されており、スプリント戦への適性を感じさせる構成だ。今回の函館芝1200mという舞台において、前半3F 34.2秒の流れにスムーズに対応して好位4番手を取り切れた走りは、こうした血統的な特徴が素直に表れたものと推測できる。

⏱ 馬場差を差し引いても見どころのある好位差し

  • 勝ちタイム:1:08.8

  • 上がり3ハロン:34.3秒

走破時計の1:08.8は、同条件の基準タイム1:10.3と比べて1.5秒速い。ただし当日の函館芝は他のレースでも時計が非常に出やすい状態にあり、馬場差を考慮すると1600m換算で基準より0.9秒速い水準となる。レース全体のラップは12.1 - 10.8 - 11.3 - 11.2 - 11.6 - 11.8のミドルペースで、前半3F 34.2秒に対して後半3Fが34.6秒と、極端な前傾にならず息の入る展開だった。3〜4コーナーを4番手で通過し、直線で上がり3F 34.3秒を使って前の2着馬をアタマ差捉え切ったレース運びは評価できる。

📝 採点

時計の出やすい馬場差を踏まえると走破タイム自体は強調しすぎるほどではないが、好位から上がり34.3秒を使って押し切った内容は堅実だ。

評価点:82点 / 100点

【この先の見通し】

✅ 加点ポイント

  • 前半3F 34.2秒の流れを4番手で無理なく追走できたスピードとセンス

  • 逃げた2着馬を直線で捕らえ、着差はアタマ差ながらきっちり勝ち切ったレース内容

⚠️ 課題・不安要素

  • 当日の速い馬場補正を入れた実質的な時計は標準的な範囲であり、上のクラスに入った際の絶対的なスピード勝負は未知数

  • 1200m戦の勝利であり、1400m以上の距離への対応力は現時点で未検証

今後は1勝クラスへ昇級後、より厳しいペースで揉まれた際に今回のような好位差しができるかがひとつの焦点になる。また、今回は1200mでの勝利だったため、今後の出走でマイル方向へ距離を延ばした際に折り合いと粘り強さを維持できるかも確認していきたい。

📈 追加実績:函館2歳S 6着

評価点:64点 / 100点

📈 追加実績:りんどう賞 5着

評価点:65点 / 100点

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函館5R新馬ダート1000m
勝ち時計1:01.4あがり36.5
★★☆☆☆
66点
母オーガンディー(母父 フレンチデピュティ)
厩舎伊藤圭三 (美浦)生産者岡田スタッド生年月日2024-05-04

⏱ 走破時計は要検討も2番手から押し切る立ち回り

勝ちタイム:1:01.4
上がり3ハロン:36.5秒

テンの1ハロン目が13.0秒と落ち着いたペースのなか、3コーナー2番手からレースを進めた。逃げる2着馬を終始マークし、直線で2馬身1/2差まで突き放しての入線。上がり3ハロン36.5秒でまとめた走り自体は悪くない。ただし、勝ち時計の1:01.4は、同条件の基準タイム(1〜3着平均)である1:00.4と比較して1.0秒遅い結果となった。当日の函館ダートは他レースのタイムから見てやや時計の出やすい状態であり、馬場差を差し引くと基準より実質1.9秒遅いタイムにとどまる。レース前に伊藤圭三調教師が「気性は素直だし流れに乗れれば」と触れていた通り、初戦から素直に前で運べた点は収穫だが、走破時計の面では課題が残る内容だ。

🧬 サリオス×フレンチデピュティの短距離ダート適性

父サリオスは芝のマイルから中距離で活躍した馬だが、母父にダートで実績を残すフレンチデピュティが入る構成だ。初戦からダート1000mに条件を絞り、好位から手堅く抜け出す走りを見せた点には、この血統背景の片鱗が覗く。

📐 総合評価スコア

初戦から前々でレースを運ぶセンスを示したものの、補正後の走破タイムは詰めるべき要素を多く残している。

評価点:63点 / 100点

【この先の見通し】

✅ 加点ポイント

  • 3コーナー2番手の好位から、直線で後続を2馬身1/2突き放した立ち回りの強さ。

  • 初戦から乱れることなく流れに乗れたレースセンス。

⚠️ 課題・不安要素

  • 当日の馬場差を考慮した勝ち時計が、基準タイムより1.9秒遅い点。

  • 前半1ハロン13.0秒とペースが緩んだ展開に恵まれた面があり、より速い流れへの対応力。

函館ダート1000mを好位から抜け出し、2着馬に0.4秒以上の差をつけたレース内容は決して悪くない。一方で、馬場差を差し引いた勝ち時計は基準から大きく離れており、時計面の裏付けには乏しい。次走クラスが上がった場面では、締まったペースに対応してタイムをどこまで短縮できるかを確認したい。

📈 追加実績:函館2歳S 9着

評価点:64点 / 100点

📈 追加実績:クローバー賞 8着

評価点:79点 / 100点

📈 追加実績:2歳1勝クラス 7着

評価点:66点 / 100点

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福島1R2歳未勝利芝1800m
勝ち時計1:48.1あがり35.6
父ウインブライト
母ココ(母父 ロージズインメイ)
厩舎菊川正達 (美浦)生産者ビッグレッドファーム生年月日2024-02-21

🧬 血統背景:コース適性を示唆する血統構成

父ウインブライトは香港のG1を2勝するなど小回りコースでの立ち回りに秀でた種抹馬であり、母の父にはロージズインメイが入る血統構成。ビッグレッドファームゆかりの配合と言える。福島芝1800mという小回りコースで1コーナーから先頭に立ち、最後までハナを譲らず押し切った走りは、こうした血統背景に見合う先行力とコース適性が素直に表れた形だ。

⏱ 走破タイム・ラップ分析:時計の出やすい馬場での逃げ切り

勝ちタイム:1:48.1

上がり3ハロン:35.6秒

走破時計の1:48.1は2歳未勝利の基準タイム(1:51.3)と比べて3.2秒速い。ただし当日の福島芝は他レースでも基準より1600m換算で2.1秒速い時計が出ており、かなり時計の出やすい馬場状態だった。この当日の馬場差を差し引いて計算すると、基準より0.7秒速い水準となる。

ラップ推移を見ると、12.7 - 11.0 - 12.3 - 12.5 - 12.3 - 11.7 - 11.8 - 11.5 - 12.3という構成。2ハロン目に11.0を出してハナを奪うと、道中も大きな緩みを作らずミドルペースで引っ張った。残り600mからの3ハロンで11.7 - 11.8 - 11.5とペースを上げて後続に脚を使わせ、ラスト1Fこそ12.3まで失速したが、追いすがる2着馬をクビ差抑え込んだ。馬場差を考慮した時計面で突出した数字ではないものの、自ら後続に脚を使わせる展開を作って勝ち切った内容と言える。

📝 採点

当日の速い馬場に助けられた面はあるが、自らハナを奪ってミドルペースを刻み、クビ差粘り切ったレース運びを評価したい。

評価点:81点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 1コーナーからハナを奪い、ミドルペースで引き締まった流れを作って押し切ったレース展開

  • 道中で大きな減速を作らず、最後まで先頭を譲らなかった粘り強さ

⚠️ 気になる点

  • 当日の馬場差を差し引いた時計比較では基準より0.7秒速い程度にとどまり、時計面での大きな強みが見られない点

  • ラスト1Fで12.3まで脚色が鈍り、2着馬にクビ差まで詰め寄られた決め手の甘さ

次走以降は1勝クラスに昇級した際、同型馬との兼ね合いでハナを奪えない展開になった場合の対応力が課題となる。馬体重420kgと小柄な体格であるため、揉まれる競馬や直線の長いコースに替わった際の適性は現時点で未検証だ。

📈 追加実績:コスモス賞 3着

札幌芝1800mで行われたコスモス賞に出走し、5番人気で3着となった。レースはハナに立ち、1000m通過60.9秒というスローペースの逃げを打つ展開。1コーナーから4コーナーまで先頭を守って運んだものの、直線では加速した勝ち馬デアグランツに外から交わされ、最終的に1.0秒差、2着馬からも6馬身離される結果となった。自身の走破時計1:49.7は同条件における2歳オープン1〜3着平均(1:49.8)と同水準ではあるが、上がり3ハロンが12.1 - 11.9 - 11.3と加速するラップの中で、自身の上がりは36.3秒にとどまっている。

⚖️ ここまでの実績を踏まえた再ジャッジ

自身のペースで逃げて展開の恩恵を受けながらも、直線の瞬発力勝負で上位2頭に引き離された内容を考慮し、評価点を微減とした。

評価点:80点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 1コーナーから先頭に立ち、スローペースに落とし込んで主導権を握った逃げの手。

  • 2歳オープンの1〜3着平均と同等(1:49.7)の自己タイムを記録した点。

⚠️ 減点ポイント

  • スローペースで前残りの展開を作りながら、残り2Fからのペースアップに対応できず上がり36.3秒と伸びを欠き、1.0秒差(2着と6馬身差)をつけられた点。

ラスト2ハロンで11.9 - 11.3と加速するラップにおいて引き離されたことからも、キレ味勝負での脆さが露呈した格好だ。父ウインブライトという血統背景から推測すると、上がりの速い決め手比べよりも、早めに踏んでタフな持続力勝負に持ち込む形の方が適性に合っている可能性がある。今後は上がりがかかりやすい馬場や、ロングスパートの展開になった際に粘り強さを発揮できるか確かめたい。

📈 追加実績:札幌2歳S 2着

札幌芝1800mで行われたG3札幌2歳Sに出走し、3番人気で2着に入った。好スタートから先頭に立ち、1コーナーから4コーナーまで後続を引っ張る形を作る。12.9 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 12.6 - 12.2 - 12.2 - 11.8 - 12.3というミドルペースで逃げの手に出たものの、直線で勝ち馬にかわされ1.0秒差の6馬身差をつけられた。自身の走破時計は1:51.3、上がり3ハロンは37.3秒だった。

📊 通算成績から見る再評価

勝ち馬の強い勝ち手に屈して離されはしたものの、重賞の舞台で自ら展開を作って2着を確保した点は評価できる。

評価点:82点 / 100点

【この先の見通し】

✅ 加点ポイント

  • 1コーナーから先頭に立ち、重賞の舞台で2着に残した先行力と展開を作る力

  • ミドルペースで逃げながら大きく崩れずに後続の追い上げを凌ぎ切った勝負根性

⚠️ 課題・不安要素

  • 勝ち馬に決め手で屈し、直線だけで1.0秒差(6馬身差)をつけられた点

  • 今回の走破時計1:51.3が、同条件の基準タイム(1:51.2)と同等にとどまり、時計的な強調材料に乏しい点

父ウインブライト、母ココという血統構成から、洋芝の小回りコースで前々に付ける立ち回りの器用さは合っている可能性がある。ただ、今回は上がり3ハロン37.3秒と直線で時計を要しており、決め手比べでの甘さが浮き彫りになった。直線が長いコースや、上がり勝負になった際にどこまで抵抗できるかは現時点で未検証の課題と言える。

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福島5R新馬芝1800m
勝ち時計1:49.0あがり35.5
★★★★☆
86点
母キャレモンショコラ(母父 サクラバクシンオー)
厩舎林徹 (美浦)生産者ノーザンファーム生年月日2024-02-02

🧬 スピード血統を母系に持つエフフォーリア産駒

父エフフォーリアに母の父サクラバクシンオーという血統構成。エピファネイア系特有のパワーと長命な持続力に、母系の豊かなスピードが噛み合った形だ。レース前に関係者が「器用なタイプではない」とコメントしていた通り、500kgの恵まれた馬体を持つ大型馬で、飛びの大きさが目立つ。それでも福島芝1800mという小回りコースで終始2〜3番手の好位をキープできた背景には、母父サクラバクシンオーから受け継いだ追走力の高さがうかがえる。

⏱ 高速馬場で刻んだラップと余裕のある押し切り

勝ちタイム:1:49.0

上がり3ハロン:35.5秒

走破時計の1:49.0は、同条件の基準タイム(1〜3着平均の1:52.1)より3.1秒速い。ただし、当日の福島芝は他のレースでも基準より1600m換算で2.1秒速い時計が出ており、かなり軽くて時計の出やすい馬場状態だった。この馬場差を差し引いて考えると、実質的な走破時計は基準より0.7秒速い計算になり、新馬戦の勝ち時計としては標準的な水準と言える。

注目したいのはラップ構成と直線の走りだ。12.8 - 11.5 - 12.0 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 11.5という淀みのないミドルペースの中、1コーナー3番手から2コーナーで2番手、3コーナーで3番手、4コーナーで2番手と好位を追走。逃げたノーブルグランツ(9着)を見ながら手応え良く進み、直線ではラスト1ハロンで最速となる11.5秒のラップを刻んで抜け出した。2着のグルドロッティンに1馬身1/4の着差をつけ、最後まで脚色を鈍らせずに押し切っている。

⚖️ 総合ジャッジ

時計の出やすい馬場状態に助けられた側面はあるが、途中で緩まない流れを前から追走し、ラスト1ハロンで最速ラップを叩き出して勝ち切る内容は見応えがあった。

評価点:82点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 中盤まで12秒台前半が続くミドルペースを好位追走し、ラスト1ハロンで最速となる11.5秒の足を繰り出して1馬身1/4差をつけるレース内容

  • 500kgの大型馬でありながら、初戦から立ち回りの上手さを見せてスムーズに位置取りを確保できた点

⚠️ 気になる点

  • 当日の馬場差を差し引いた走破時計は基準より0.7秒速い程度にとどまり、時計面の絶対的な裏付けとしては標準の域を出ない点

  • 小回りコースを好位から抜け出す形だったため、東京や阪神などの広いコースでの瞬発力勝負や、ペースが上がった際の対応力は未検証である点

今回の勝ち時計自体は当日の速い馬場状態による影響が大きいものの、ラップ推移を見れば単なる前残り展開に乗じた勝利ではない。道中で息が入れにくい流れの中でも脚を溜め、最後の直線でしっかり後続を引き放した点は評価に値する。東京や新潟といった広いコースのワンターンに変わった際、今回見せた好位からの加速力を再現できるかが、今後のクラス上がりの見極めにおいて重要な焦点となる。

📈 追加実績:芙蓉S

⏱ レースパフォーマンス

  • 勝ちタイム:2:05.2

  • 上がり3ハロン:36.8秒

馬体重508kg(+8kg)で臨んだ芙蓉Sは、単勝2番人気に支持されての勝利となった。道中は1コーナー6番手、2コーナー5番手、3コーナー6番手、4コーナー5番手という中団前目の位置取りを選択。前半1000m通過が63.9秒という緩いペースから、後半は11.9 - 12.0 - 12.1 - 12.2 - 13.1と徐々に時計を要するロングスパートの展開に変化した。ラスト1Fで13.1秒まで減速するタフな流れの中、4コーナー5番手から脚を伸ばし、上がり3F36.8秒を要しながらも2着のコスモプルーをクビ差抑え込んでいる。速い上がりが求められないタフな馬場状態と展開の中で、最後まで伸び脚を維持した形だ。父エフフォーリアの血統背景を含め力量を発揮しやすい馬場構造だった可能性はあるが、今回は速い時計や瞬発力が要求される展開にならなかったため、本質的な決め手勝負への対応については判断を保留する。

📊 通算成績から見る再評価

オープン特別勝ちを収めたものの、消耗戦のレースラップと上がりタイムを踏まえ、評価の上積みは着実な加点に留めた。

評価点:86点 / 100点

【この先の見通し】

✅ 加点ポイント

  • ラスト1Fが13.1秒まで落ち込むタフな消耗戦において、中団から押し上げて最後まで止まらずに競り勝った粘り強さ。

  • 4コーナー5番手から大きく外へ膨らむことなく進路を取り、2着馬の猛追をクビ差で封じ込めた勝負所での取り回し。

⚠️ 課題・不安要素

  • 勝ち時計2:05.2および上がり36.8秒という決着であり、軽い芝での高速決着や瞬発力勝負への適性は現時点で未検証である点。

重賞をはじめとする今後の上級クラス戦では、良馬場で全体のペースが上がった際や、上がりの速さが求められる展開に持ち込まれた際にも同様のパフォーマンスを出せるかがポイントになる。中山2000mのタフな条件下で見せたこの対応力を、質の異なる馬場やコースでも再現できるかを見極めたい。

スタースポットの評価・レース分析を見る →
福島6R新馬ダート1700m
勝ち時計1:46.5あがり39.1
★★★☆☆
77点
母モンペルデュ(母父 Cairo Prince)
厩舎村田一誠 (美浦)生産者ノーザンファーム生年月日2024-03-21

血統セクション:🧬 砂のG1馬父と短距離速攻型の母系が噛み合わさった構成

父ルヴァンスレーヴはダートGI・JpnIを4勝した砂の力強くタフな名馬で、母モンペルデュはダート短距離でスピードを見せた馬だ。ダート適性の高さに加えて、母系が持つテンの速さが今回の走りにどう影響したかが興味深いところである。1コーナーまでに先頭へ立ち、ハイペースを自ら引っ張る形になった走りは、母系由来のスピード性能が前面に出た結果と考えられる。

タイムセクション:⏱ 馬場差を差し引けば平均的だがハイペースを自ら作ったレース内容

勝ちタイム:1:46.5
上がり3ハロン:39.1秒

福島ダート1700m(重馬場)での勝ちタイム1:46.5は、同条件における1〜3着走破タイムの平均である基準タイム1:47.7より1.2秒速かった。ただし、当日の福島ダートは他レースの計測結果からも1600m換算で1.0秒ほど時計が出やすい馬場状態だった。この馬場差を差し引くと、今回の時計は基準を1600m換算で0.1秒上回る程度にとどまり、走破時計そのものが特別優秀というわけではない。

注目したいのはタイムの質と展開だ。2ハロン目に11.1秒、3ハロン目に11.8秒を刻むハイペースの中、1コーナーから4コーナーまで1-1-1-1の通過順で逃げ切った。後半のラスト2ハロンは13.1 - 13.4とラップを落としたものの、追撃する2着クロダテに1馬身差をつけてそのまま押し切っている。速い流れを自ら作って逃げ切るタフな展開を勝ち切った点は評価できる。

📝 採点

馬場差を加味した時計は基準並みだが、テンから飛ばして逃げ切ったレース内容は数字以上の価値がある。

評価点:77点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 2ハロン目11.1秒、3ハロン目11.8秒のハイペースを自ら作り出し、ハナを譲らず押し切ったテンのスピードと先行力

  • 速い流れで後続に脚を使わせ、追撃を1馬身差で抑え込んだ粘り強さ

⚠️ 気になる点

  • ラスト2ハロンが13.1 - 13.4と失速しており、後半のタフな追い比べになった際の粘り脚

今後は、昇級して相手関係が強くなった際にも同様のスピードで主張できるかがポイントになる。また、今回のように前半で脚を使った場合、ラスト1ハロンの減速幅をどこまで抑えられるか、1800m以上の条件へ距離が延びた際の折り合いを含めて次走で確認したい。

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POG RANKINGでは、JRAの新馬戦・未勝利戦を勝ち上がった2歳馬を、独自の能力スコアで評価・格付けしています。走破タイム、上がり3ハロン、レース中の位置取り、ラップ、展開、着差など、実際のレース内容を中心に総合的に評価しています。

ランキングは現時点で確認できるレース内容を比較するための指標であり、将来の重賞勝利やクラシックでの活躍を保証するものではありません。詳しい評価方法や運営方針については、運営者情報をご覧ください。