2歳馬評価・格付け一覧

新馬・未勝利戦の勝ち馬を能力スコアで評価(最終更新: 2026.10.25)

小倉1R2歳未勝利芝1200m
勝ち時計1:09.0あがり34.0
母ボンジュールココロ(母父 リンカーン)
厩舎斉藤崇史 (栗東)生産者ノーザンファーム生年月日2024-03-18

⏱ タイムセクション

勝ちタイム:1:09.0
上がり3ハロン:34.0秒

重馬場で行われた小倉芝1200mの2歳未勝利戦。前半3ハロンを35.0秒のスローペースで通過し、後半3ハロンを34.0秒でまとめ上げた。同条件の新馬・未勝利戦における勝ち馬の平均上がり36.4秒より2.4秒速いタイムを、自らハナを切ってマークしている。当日の馬場差を差し引いた走破時計も基準より1.1秒速く、2着馬に3馬身半の差をつける内容だった。走破時計そのもの以上に、緩い馬場とペースの中で繰り出した上がり3ハロンの質が高い。

🧬 血統セクション

父シスキンはアイルランドのG1馬で、短距離からマイルにかけてのスピードに秀でた種牡馬。母父には長距離戦線で実績を残したリンカーンが入る。重馬場の小倉芝1200mにおいて、ハナを奪って押し切る走りを支えたスピードと力強さには、この血統背景が関与している可能性がある。

🎯 多角分析スコア

スローペースの逃げを自ら作り出し、重馬場で後半3ハロン34.0秒を叩き出した脚力を踏まえて算出する。

評価点:88点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 重馬場で前半35.0秒から後半34.0秒へと加速し、逃げて上がり最速を記録したラップ構成

  • 後続に脚を使わせず、直線で2着馬を3馬身半突き放したレース内容

⚠️ マイナス材料

  • 自らペースを落として楽に主導権を握れた展開面の恩恵

芝1200mの重馬場で見せた加速性能は評価に値する。ただし今回は他馬からのプレッシャーがなく、自分のペースで逃げ切れた展開のアドバンテージがあった。今後はクラスが上がり、他の同脚質馬に競りかけられた際や、控えて揉まれる形になった場合の立ち回りが課題となる。また、今回は1200m戦での勝ち上がりであり、1400mやマイル以上の距離に延びた際に対応できるスタミナと折り合いがあるかについても、今後のレース内容から確認していく必要がある。

📈 追加実績:中京2歳S 2着

前後半のラップに極端な緩急がないミドルペースの中、3〜4コーナーを共に4番手で立ち回った。直線では上がり3ハロン33.7秒の脚を使って追い上げたが、勝ち馬ジーティーマイカに0.3秒届かず1馬身3/4差の2着に終わった。前走から18kg増の472kgという馬体重で出走し、馬体に変化が見られる中でG3の舞台で連対を果たした事実は確認できる。

ただし、今回の自己タイム1:20.0は同条件の2歳G3基準タイム(1〜3着平均1:19.8)より0.2秒遅い。2025年の中京2歳Sの勝ち時計1:19.4と比較しても0.6秒の開きがある。好位から速い上がりを使ってまとめてはいるが、全体時計の観点からは上位級との比較において課題を残す形となった。

⚖️ ここまでの実績を踏まえた再ジャッジ

重賞での2着という着順は評価できる一方、基準タイムより遅い走破時計と勝ち馬との着差を踏まえ、1点の加点とする。

評価点:89点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 3〜4コーナー4番手の好位を追走し、上がり3ハロン33.7秒を繰り出して連対を確保した位置取りと脚力。

  • 前走比プラス18kgの馬体重増で臨み、重賞のペースに対応して崩れずに走り切った点。

⚠️ 減点ポイント

  • 自身の走破時計1:20.0が、2歳G3の同条件基準タイム(1:19.8)より遅い点。

  • 勝ち馬に0.3秒差をつけられており、レース後半の決め手比べで差を生じさせた点。

重賞の潮流に乗って好走したものの、時計面の裏付けはまだ強いとは言えない。上のクラスで継続して好走するためには、全体時計が詰まる展開になった際にも同じように対応できるかを確認していく必要がある。

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小倉5R新馬芝1200m
勝ち時計1:10.1あがり36.5
母ファッチョイオ(母父 Bated Breath)
厩舎佐藤悠太 (栗東)生産者本田土寿生年月日2024-03-05

🧬 スプリント戦の激しい流れに対応した血統背景

父シスキンは愛2000ギニーを無敗で制したスピード馬で、母の父にはダンチヒ系のベイテッドブレスが入る。短距離からマイルに適性が出やすい血統構成といえる。今回の小倉芝1200mで前半から速いラップが刻まれる中、離されず好位2番手を取り切れた走りは、こうしたスプリント向きの素軽さが影響した可能性がある。

⏱ 前傾ラップを好位から粘り倒したレース内容

勝ちタイム:1:10.1
上がり3ハロン:36.5秒

前半3ハロンが33.6秒(12.2 - 10.4 - 11.0)という前傾のハイペースの中、3コーナー・4コーナーともに2番手でレースを進めた。直線ではラスト3ハロンが11.8 - 12.2 - 12.5と落とし込む我慢比べになったが、逃げ馬を交わしてからもしぶとく足足を伸ばし、2着のリエーヴェに1馬身1/4差をつけた。当日の小倉は時計が出やすい馬場状態であり、馬場差を差し引いた走破時計自体は同条件の基準タイム(1〜3着平均1:10.5)と同等にとどまる。時計の裏付けという点では平均的な部類だが、前掛かりの展開を前で受けて押し切ったレース内容自体は評価できる。

🔍 スコア診断

馬場差を差し引いた時計は標準域にとどまるものの、ハイペースを2番手から押し切る立ち回りの良さを示した。

評価点:76点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 前半3F33.6秒のハイペースを2番手で追走し、後半息が上がる展開の中で失速を抑えて1馬身1/4差で押し切った。

  • 初戦から立ち回りが安定しており、3角・4角ともにブレなく2番手を確保できたレース運びの良さ。

⚠️ 減点ポイント

  • 当日の馬場状態を踏まえると、馬場差補正後の走破時計は同条件の基準と同等で、際立った時計面の強調材料はない。

  • 1200mのスプリント戦で勝利したため、1400m以上の距離やマイル戦への適性は現時点で未検証。

昇級後は、相手が強くなった際にも今回のようなハイペース追走から脚を使えるかが焦点となる。また、1200m戦で見せた先行力がワンターンや1400m以上の距離延長に対応できるかどうかも、今後のレースで確認したいポイントだ。

📈 追加実績:ひまわり賞

⏱ レースデータ

勝ちタイム:1:10.4
上がり3ハロン:36.8秒

小倉芝1200mで行われたひまわり賞に出走。前走から馬体重を10kg減らして430kgでの出走となったが、単勝1番人気に支持された。

レースは前半3ハロンが33.4秒(11.9 - 10.4 - 11.1)で通過するハイペース。逃げたトシミチが15着に敗れる厳しい流れの中、カエリールークスは3コーナー・4コーナーともに3番手の好位を追走した。直線ではラスト2ハロンが12.4 - 12.8と減速する耐久戦となったが、終始前寄りで立ち回った脚を活かして我慢強く伸び、2着のタカヨシをアタマ差抑えて1着でゴールした。

レース内容としては、前崩れのハイペースに巻き込まれず好位で立ち回り、押し切った点が評価できる。一方で、走破時計の1:10.4は同条件の2歳オープン基準タイム(1:09.7)より0.7秒遅く、同コースで良馬場開催だった過去4年のひまわり賞平均(1:09.5)と比べても1.0秒遅い。上がりの36.8秒も含め、時計面での強調材料は乏しいと言わざるを得ない。我慢比べの展開に対応した強さは見せたものの、全体の水準としては控えめな決着だった。

🔄 実績を踏まえたスコア更新

ハイペースの耐久戦を前前で制したレース運びを評価しつつ、勝ち時計の遅さを考慮してスコアを更新する。

評価点:79点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 前半3F33.4秒のハイペースを3番手で追走し、前崩れの展開を押し切った粘り強さ。

  • ラスト2Fでラップが12.4 - 12.8と落ち込む中、2着馬の追撃をアタマ差で凌ぎきった勝負根性。

⚠️ マイナス材料

  • 同条件の基準タイム(1:09.7)および過去の良馬場平均(1:09.5)より遅い1:10.4の走破時計。

  • 上がりの時計が36.8秒にとどまり、速い脚を繰り出す形での勝利ではない点。

父シスキンは米国の短距離からマイル戦線で実績を挙げた血統で、本馬が芝1200mで見せるスピードと先行力の背景として考えることができる。今回は小倉の小回り戦で展開の波に乗り勝利を挙げたが、今後の課題は時計勝負への対応だ。中央場所へ出走した際、持ち時計をどこまで詰められるか、また上がりの速い競馬になった際にどこまで脚を使えるかを引き続き確認していきたい。

カエリールークスの評価・レース分析を見る →
函館5R新馬芝1200m
勝ち時計1:09.8あがり34.8
★★★★☆
81点
母モルトフェリーチェ(母父 ディープインパクト)
厩舎田村康仁 (美浦)生産者中田英樹生年月日2024-03-13

🧬 エフフォーリア産駒が魅せた洋芝短距離への適性

父エフフォーリアは現役時代に皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を制した中長距離の王道血統だが、母のモルトフェリーチェはディープインパクト産駒。エフフォーリア産駒が函館芝1200mという洋芝の短距離戦で新馬勝ちを収めた点は、今後の産駒傾向を探るうえでも興味深い。428kgという小柄な馬体ながら、3コーナー5番手、4コーナー5番手と中団前目を追走し、直線でしぶとく脚を伸ばした。負荷のかかる洋芝短距離のペースに対応しつつ、最後まで脚色が衰えなかった走りに血統的な底力がうかがえる。

⏱ 馬場差を差し引くと標準的ながら底力を見せた一戦

勝ちタイム:1分09秒8
上がり3ハロン:34.8秒

函館芝1200m・稍重における2歳新馬の基準タイム(1〜3着平均)は1:11.4であり、走破時計1:09.8は数値上1.6秒速い。ただし、当日の函館芝は他レースでも基準より1600m換算で2.0秒速い時計が出ていた。この馬場差を差し引いて評価すると、実質的なタイムは基準より0.1秒速い水準となる。レースは前半3Fが34.4秒のミドルペースで流れ、ラスト2Fを11.7 - 11.7の平坦なラップでまとめて2着馬を1/2馬身退けた。時計面は馬場状態の恩恵が大きいものの、減速せずに差し切った内容は評価できる。

📝 採点

高速馬場に助けられた面はあるが、ミドルペースを5番手から減速なく差し切ったレース内容は堅実だ。

評価点:76点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 前半3F 34.4秒の流れを5番手で折り合い、ラスト2Fを11.7 - 11.7の減速ないラップで差し切ったレース運びに粘り強さがある

  • 馬場差補正後のタイム自体は標準的だが、最後の直線で2着馬に1/2馬身差をつけて競り勝つ勝負根気を示した点

⚠️ 気になる点

  • 勝ち時計1:09.8は馬場差の影響が大きく、同条件の上位級と比較した際に絶対的なスピード性能や決め手にはまだ伸びしろを残す点

  • 428kgと小柄な体格のため、今後の馬体重の推移や相手関係が強化された際の馬力勝負への対応が課題となる点

今回は函館芝1200mを勝利したものの、走破時計は馬場の速さに依存した部分があるため、実質的なタイム面ではクラス上がりの即通用を断定できる段階にない。今後は1勝クラスへの昇級後、より厳しい流れになった際にも今回のような先行力と差し脚を維持できるかがポイントになる。また、距離延長への対応やマイル戦以上での適性については、現時点では未検証の課題として次走以降で確認したい。

📈 追加実績:コスモス賞 2着

1番人気に支持されたコスモス賞(札幌芝1800m)は、勝ち馬デアグランツから1/2馬身差(0.0秒差)の2着となった。道中は5番手の追走から3〜4コーナーで3番手まで進出し、上がり3ハロン35.0秒の脚を使って押し上げを図った。道中はラップが12.8秒まで緩むスローペースで、ラスト1ハロンが11.3秒まで急加速する展開だったが、最後まで崩れずに脚を伸ばして連対を確保している。

⚖️ ここまでの実績を踏まえた再ジャッジ

勝ち馬を捉えきれなかったものの、1:48.7の走破時計は過去5年の同レース勝ち時計を上回る水準だった。

評価点:77点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 同開催の過去5年におけるコスモス賞の最速勝ち時計1:48.8より0.1秒速い1:48.7の自己タイムを記録した点。

  • 基準タイム1:49.8を1.1秒上回る全体時計に対応し、ラスト1F11.3秒の加速局面でも着差を詰めに入ったレース内容。

⚠️ 減点ポイント

  • スローペースの好位追走という立ち回りながら、直線で勝ち馬を逆転できなかった点。

馬体重は前走比+10kgの438kgでの出走となった。父エフフォーリアという血統構成を踏まえると、今後の距離延長や馬体成長に伴う変化は留意しておきたい材料となる。今回は上がりの速い展開への対応を示したが、締まったペースになった際の追走力や決め手の強さについては、次走以降のレースで検証したい。

📈 追加実績:サウジRC

⏱ 走破時計とレースラップ

勝ちタイム:1:34.4
上がり3ハロン:33.4秒

馬体重は前走から2kg増の440kg、3番人気での出走。レースは前半1000m通過が60.1秒、ラップ構成は12.6 - 11.1 - 11.8 - 12.3 - 12.3 - 11.8 - 11.2 - 11.3と、中盤で12.3秒が連続するスローペースとなった。アゴルディーノは3コーナー9番手、4コーナー10番手と後方寄りの位置取りを選択。直線では上がり3ハロン33.4秒の末脚を繰り出し、2着のサトノハクマイをクビ差捉えて1着でゴールした。

同条件(東京芝1600m・2歳G3・良馬場)における1〜3着馬の平均走破タイム1:34.2に対し、今回の勝ちタイム1:34.4は0.2秒遅い。スローペースの影響があるとはいえ、同条件の勝ち馬に求められる時計水準と比較すると目立つ数値ではない。一方で、前寄りの馬が展開的に優位となる流れの中、後方から上がり3ハロン11.8 - 11.2 - 11.3の加速ラップに対応して差し切った脚力自体は評価できる。

🔄 実績を踏まえたスコア更新

スローペースの決め手勝負を差し切る勝負強さを示した一方、時計面においては上がりの競馬に助けられた側面が残る内容となった。

評価点:81点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 4コーナー10番手から上がり3ハロン33.4秒を記録し、前残りの展開を差し切ったレース内容。

  • ラスト3ハロンが11.8 - 11.2 - 11.3と加速する流れに対し、後方からきっちり前を捉え切る鋭い末脚。

⚠️ マイナス材料

  • 1:34.4の走破時計は、同条件の勝ち馬水準と比べると遅い部類に入ること。

  • 中盤が緩む展開に救われた面があり、淀みのないラップや厳しいペースになった際の対応力が未検証である点。

父エフフォーリアの血統背景からは、マイル以上の距離やタフな流れへの適性も推測される。今回は後方からの瞬発力勝負で勝利を収めたが、今後はレース締まったラップで運んだ際や、より前めの位置取りから脚を使えるかが焦点となる。

アゴルディーノの評価・レース分析を見る →
福島5R新馬芝1200m
勝ち時計1:09.3あがり34.7
★★★★☆
83点
母トレジャーステイト(母父 Oasis Dream)
厩舎奥村豊 (栗東)生産者ノーザンファーム生年月日2024-01-27

⏱ 1:09.3の走破時計と5馬身差の独走劇

勝ちタイム:1:09.3

上がり3ハロン:34.7秒

福島芝1200mの新馬戦を1:09.3で快勝した。前半3ハロンを34.6秒で通過し、ハナに立ってそのままレースを先導。直線に入っても脚脚は鈍らず、ラスト2ハロンを11.4秒 - 11.6秒でまとめて後続の追い上げを封じ、2着のエーアイクワイに5馬身の差をつけた。当日の福島芝コースは1600m換算で基準より2.0秒速い時計が出やすい馬場状態だった。馬場差を差し引いた走破時計は基準タイム(1:11.1)に対して1600m換算で0.4秒速い。単に時計が出やすい馬場に恵まれただけではなく、自ら引っ張って後半も大きく失速しなかったレース内容は価値がある。レース前に奥村豊調教師が触れていたフットワークの良さと能力の高さが、初戦から存分に発揮された形だ。

🧬 スピード性能を支える血統背景

父はディープインパクト直子のシルバーステート、母父にはスプリントからマイルのG1を制したOasis Dreamを持つ血統構成となっている。母トレジャーステイトから引き継いだスピード色の濃さが、今回の芝1200mで示した速いテンの脚と、そのまま押し切る前目での持続力に繋がっている可能性がある。

スタートからスムーズに先頭へ立ち、3コーナーから4コーナーにかけても後続に並ばせるスキを与えなかった。馬体重426kgと決して大柄ではないものの、最後まで自身のペースを守り切る展開を自ら作り出していた。

📐 総合評価スコア

馬場差を差し引いても基準を上回る時計を出し、後続を寄せ付けずに逃げ切った内容は評価材料になる。

評価点:81点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 前半3F34.6秒のラップで逃げながら、後半も11.4秒 - 11.6秒と失速を抑えて押し切ったレース内容

  • 直線で後続との差を広げ、2着に5馬身差をつけた決定力

  • 馬場差を差し引いた補正後でも基準タイムを1600m換算で0.4秒上回る走破時計

⚠️ 気になる点

  • 他馬に絡まれた際や控える形になった場合の脆さ(未検証の課題)

  • 1200m戦での勝利であり、マイル以上の距離に対応できるかどうかの検証

当日の速い馬場状態を差し引いても十分なタイムを記録し、5馬身という大きな着差をつけた勝ちっぷりは筋が通っている。今回は自身でハナを切って終始ストレスなく運べた面も大きかった。今後は1勝クラスへの昇級後、同型が揃ってプレッシャーがかかった際にも同様のスピードを発揮できるか、また1200mから距離を延ばした際に折り合いを欠かず運べるかが確認したいポイントとなる。

ダリア賞 2着

新潟芝1400mで行われたダリア賞は、逃げたルークウォームを終始2番手の好位で追走する形になった。直線に入って追い出しを開始したものの逃げ馬との差は縮まらず、0.4秒差(2馬身1/2差)の2着に敗れた。敗れはしたものの、自身の走破時計1:20.8は同条件の2歳オープン基準タイム1:21.8より1.0秒速く、過去5年のダリア賞勝ち時計で最速だった1:21.2をも超えている。前半から10秒台・11秒台前半が連続する引き締まったペースを前目で運びながら、上がり3ハロン34.3秒でまとめた走りは評価できる。

実績を踏まえたスコア更新

勝ち馬には引き離されたものの、同条件の基準を大きく超える自己タイムをマークした走りを踏まえ、評価点を微増とする。

評価点:82点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 同条件の2歳オープン基準タイムより1.0秒速い1:20.8の自己タイムをマークした点

  • 引き締まったペースを2番手で追走し、大きく崩れずに流れ込み切ったレース内容

⚠️ マイナス材料

  • 逃げた勝ち馬に上がり3ハロンで0.4秒上回られ、直線で着差を広げられた点

馬体重は+8kgの434kgと、馬体を増やしてレースに臨めた。父シルバーステートという血統背景を踏まえるとマイル周辺への距離延長も視野に入るが、今回は勝ち馬の決め手に屈した形となった。今後はハイペースを前押しする形だけでなく、速い上がりが求められる展開になった際に対応できるかを確認したい。

📈 追加実績:もみじS 2着

京都芝1400mで行われたもみじSに出走し、2着に入った。前半3ハロン34.6秒、後半33.9秒のスローペースの中、逃げる勝ち馬を2番手でマークする立ち回りを見せる。直線では上がり3ハロン33.7秒の脚を使って追い上げ、勝ち馬ロンドンガーズと0.0秒差のハナ差まで迫った。1:20.5の自己タイムは、京都芝1400mにおける2歳オープンの基準タイムを0.8秒上回る。ラスト2ハロンが11.0 - 11.0と落ち込まない流れを、先行して粘り切った走りは評価できる。ただ、今回はスローペースの2番手追走という前残りの展開に助けられた部分もあり、ハイペースや馬群で揉まれる競馬になった際の対応はまだ確かめられていない。

🎯 通算実績を踏まえた採点 再評価

勝ち馬にハナ差及ばなかったものの、基準タイムを大きく詰める時計で走破した点を評価し微増とした。

評価点:83点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 2歳オープンの基準タイムを0.8秒上回る1:20.5の自己タイムを記録したこと

  • ラスト2ハロンが11.0 - 11.0と失速しないラップで、2番手から上がり3ハロン33.7秒を繰り出して着差なしの2着に入ったこと

⚠️ 気になる点

  • 前半3ハロン34.6秒の緩いペースに恵まれた面があり、流れたペースでの先行力や耐久性が未検証な点

父シルバーステートの血統からは距離延長への対応も推測されるが、現状は1400mのスピード勝負で結果を出している。馬体重は前走から4kg減の430kgだったが、レース内容に響く要素は見られなかった。今後は前で引っ張る馬が他にいてペースが上がった場合や、距離が伸びた時に同じ粘りを発揮できるかをチェックしたい。

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福島6R新馬ダート1150m
勝ち時計1:09.0あがり36.5
★★★★☆
86点
父シャンハイボビー
母アップトゥユー(母父 サウスヴィグラス)
厩舎柄崎将寿 (美浦)生産者グランド牧場生年月日2024-04-01

⏱ テンのハイペースを自ら動いて押し切ったレース内容とタイム

勝ちタイム:1:09.0
上がり3ハロン:36.5秒

前半1Fが9.8秒、続くハロンも11.0秒、11.4秒と刻むハイペースの中、3コーナー5番手から4コーナー2番手まで押し上げる積極的な競馬を見せた。最後の直線でも脚色は衰えず、3コーナーで先頭に立っていたムーンベリルを捕らえて1馬身1/2差をつける内容だった。

勝ちタイムの1:09.0は、2歳新馬・福島ダート1150m(稍重)の基準タイムである1:10.7より1.7秒速い。当日は時計の出やすい馬場コンディションであり、その馬場差を差し引いた場合でも基準より1.1秒速い計算になる。展開に恵まれて拾った勝ち星ではなく、速い流れを自ら動いて押し切ったレース内容は評価に値する。

🧬 ダート短距離適性を示す血統背景

父はダート短距離戦で多くの勝ち馬を出すシャンハイボビー、母の父にはダート短距離の絶対的種牡馬であるサウスヴィグラスが入る血統構成だ。砂の短い距離で要求されるダッシュ力やパワーを補強する血統背景が見られ、今回の福島ダート1150mという舞台設定にも合致した印象を受ける。

502kgという大型馬で、レース前の陣営コメントでは馬体の緩さや良化途上であることが指摘されていた。それにもかかわらず、初戦からハイペースに対応して勝ち切った点からは素質の高さが窺える。

🔍 スコア診断

馬場補正後も優秀な勝ち時計に加え、ハイペースを自ら動いて押し切る強い競馬内容を評価した。

評価点:83点 / 100点

【この先の見通し】

✅ 加点ポイント

  • 前半から淀みのないハイペースで流れる中、3コーナー5番手から4コーナー2番手へ自力で進出し、追ってからもう一伸びして1馬身1/2差をつけたレース内容。

  • 当日の速い馬場状態を考慮して馬場差を差し引いた比較でも、基準タイムを1.1秒上回る走破時計をマークした点。

⚠️ 課題・不安要素

  • ワンターンのダート1150mで見せたパフォーマンスであり、1400m以上の距離やコーナー4つのコースへの対応力は現時点で未検証。

今回の勝利によってダート短距離での高い適性は十分に示された。今後は1勝クラスへの昇級後、1200m〜1400mへの距離延長や多頭数で揉まれる展開になった際にも、今回のような好位からの進出力と粘りを同様に発揮できるかが確認のポイントになる。

📈 追加実績:ヤマボウシ賞

⏱ ヤマボウシ賞のタイム・ラップ分析

勝ちタイム:1:25.3
上がり3ハロン:36.6秒

阪神ダート1400mで行われた1勝クラスのヤマボウシ賞にて、3番人気のエランヴィータが2着ユイノエスポワールに3/4馬身差をつけて勝利を収めた。馬体重は前走から10kg増の512kg。ラップ推移は12.6 - 11.2 - 12.2 - 12.4 - 11.9 - 12.1 - 12.9のミドルペースだった。道中は3コーナー4番手から4コーナー3番手へと押し上げ、上がり3ハロンを36.6秒でまとめて抜け出している。走破時計の1:25.3は、同条件における1〜3着馬の平均基準タイム(1:25.5)より0.2秒速い数値となった。ラスト1ハロンで12.9秒と失速気味のラップになったものの、前で流れに乗って押し切った立ち回りが今回の勝因として挙げられる。

🎯 通算実績を踏まえた採点 再評価

ミドルペースを好位で立ち回り、最後の失速局面でも踏み止まって競り勝った内容を評価する。

評価点:86点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 3角4番手から4角3番手へとスムーズに押し上げ、直線で確実に抜け出したレース運びの巧さ。

  • ラスト1Fでラップが落ち込む展開のなか、後続に追い詰めさせず3/4馬身差を守り切った粘り強さ。

⚠️ 気になる点

  • 同条件の勝ち馬として突出したタイムではなく、ラスト1Fで12.9秒と減速している点。

父シャンハイボビーという血統背景からはダート短距離への適性を推察できるが、今回の勝利は血統ではなく実際のレース内容から判断すべきだ。今後は上のクラスへ昇級し、前目のポジション争いがより激しくなった際にも今回の好位差しを再現できるかがポイントになる。また、今回はダート1400mでの実績更新となったため、さらに距離が延びた際の対応力については今後のレースで検証する必要がある。

エランヴィータの評価・レース分析を見る →

POG RANKINGでは、JRAの新馬戦・未勝利戦を勝ち上がった2歳馬を、独自の能力スコアで評価・格付けしています。走破タイム、上がり3ハロン、レース中の位置取り、ラップ、展開、着差など、実際のレース内容を中心に総合的に評価しています。

ランキングは現時点で確認できるレース内容を比較するための指標であり、将来の重賞勝利やクラシックでの活躍を保証するものではありません。詳しい評価方法や運営方針については、運営者情報をご覧ください。