2歳馬評価・格付け一覧

新馬・未勝利戦の勝ち馬を能力スコアで評価(最終更新: 2026.10.25)

札幌2R2歳未勝利芝1200m
勝ち時計1:10.4あがり34.6
父ダノンプレミアム
母ハリケーンフラッグ(母父 Storm Cat)
厩舎柴田卓 (栗東)生産者小河ファーム生年月日2024-04-23

🧬 スピード性能を素直に発揮する血統構成

父ダノンプレミアムはスピードと立ち回りの上手さを備えたディープインパクト産駒で、母父には力強い短距離スピードを誇るStorm Catが入る構成。この血統背景が示す通り、芝1200mの2歳未勝利戦で3コーナー2番手からスムーズに前を捉え、4コーナーで先頭に立つ素直な操作性と前向きなスピードを見せた。

⏱ 時計面の課題と楽に突き放したレース内容

勝ちタイム:1:10.4
上がり3ハロン:34.6秒

札幌芝1200mの2歳未勝利戦を1:10.4で勝利した。レースは前半3ハロンが35.7秒、後半3ハロンが34.7秒と緩い流れ。3コーナー2番手から4コーナーで先頭に立つと、上がり3ハロン34.6秒を使って2着のスクレイプバイに3馬身1/2差をつけて押し切った。
当日の芝コースは全体的に時計の出やすい状態であり、馬場差を差し引いた走破時計は基準タイムと比較して1600m換算で1.4秒遅い。スローペースで前半が緩んだ影響はあるものの、時計面単体での評価は控えめな数値となる。一方で、直線で後続を突き放した3馬身半という着差や、後半のラップを11.5 - 11.5 - 11.7と失速なくまとめた点はレース内容として評価できる。

📐 総合評価スコア

走破時計の遅さに課題は残るものの、スローペースを前々で運んで差を広げた内容は評価材料となる。

評価点:67点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 3コーナー2番手から4コーナー先頭に立つ素直な立ち回りと、直線で2着馬に3馬身1/2差をつける押し切りを見せた点。

  • 後半3ハロンを11.5 - 11.5 - 11.7と大きく失速することなくまとめたレース内容。

⚠️ 減点ポイント

  • 時計の出やすい馬場状態でありながら、馬場差補正後の勝ちタイムが基準より1600m換算で1.4秒遅く、絶対的な走破時計に物足りなさが残る点。

札幌芝1200mの2歳未勝利戦で1番人気に応えて初勝利を挙げた。展開に恵まれた面はあるものの、前目の位置から楽に着差を開けて勝ったレース運び自体は悪くない。ただし、時計が出やすいコンディションの中で記録した1:10.4という走破時計は基準と比較して物足りない。今後はペースが流れた際や、より速い時計の対応を求められた場面で、今回のような走りを再現できるかが焦点となる。

📈 追加実績:すずらん賞 10着

評価点:73点 / 100点

タイフーンナインの評価・レース分析を見る →
札幌5R2歳新馬芝1800m
勝ち時計1:51.7あがり35.8
母ビューティフルストリート(母父 Street Cry)
厩舎昆貢 (栗東)生産者フジワラファーム生年月日2024-02-28

🧬 500kg超の馬格と素直な先行力に見る血統構成

父はコントレイル、母父にStreet Cryを持つ血統構成で、牝馬ながら馬体重506kgという豊かな馬格を持って初戦を迎えた。スタートからスッとハナに立ち、1コーナーから4コーナーまで終始先頭でレースを進める立ち回りを披露。大型馬にありがちな重苦しさは見せず、道中でしっかりと息を入れながら運べる素直さが目立った。

⏱ タイムとラップで見るレース内容

勝ちタイム:1:51.7

上がり3ハロン:35.8秒

走破時計の1:51.7は、基準タイムである1:51.1より0.6秒遅い数値だった。当日の札幌芝コースは、他6レースの1〜3着平均が基準より1600m換算で1.0秒速い時計の出る馬場状態であり、馬場差を差し引いた評価では基準より1.5秒遅い計算になる。絶対的な時計という観点では物足りなさが残る。

ただし、ラップ構成を見ると12.9 - 11.8 - 12.7 - 12.9 - 12.8 - 12.8 - 12.4 - 11.7 - 11.7となっており、前半1000m通過が65.1秒というかなりのスローペースだった。自分でペースを落として後続を引きつけ、勝負所のラスト2ハロンで11.7 - 11.7と加速して追いすがる2着馬を1馬身1/2突き放した。時計が出なかったのは展開に起因する部分が大きく、自分でレースを作って押し切った内容自体は評価できる。

🎯 多角分析スコア

マイペースの逃げで展開を完全に手中に収めた一方、全体時計の遅さから能力の絶対値は測りきれないレース内容だった。

評価点:68点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 前半1000m65.1秒のスローペースに落とし込んで主導権を握り続けた展開コントロール力

  • ラスト2ハロンで11.7 - 11.7のラップを刻み、後続に脚を使わせず1馬身1/2差で押し切った点

⚠️ マイナス材料

  • 時計が出やすい馬場状態だったにもかかわらず、馬場差を差し引いた走破時計が基準値より遅かった点

  • 前半のペースが引き上がった際や、被される展開になった場合の対応力が未知数な点

今回は単騎逃げで終始自分のリズムを守れる形となったため、展開の恩恵が大きかったのは確かだ。今後は昇級して道中のラップが厳しくなった際、前半から脚を使いながら後半の粘り脚を発揮できるかが焦点になる。同等以上の相手と競り合った局面での勝負強さを確認したい。

📈 追加実績:野路菊S 2着

阪神芝1600mで行われた野路菊S(格付けなし一般競走)に出走し、勝ち馬ブラッドバローズから0.2秒差の2着に入った。前半4ハロン50.0秒というスローペースの中、3コーナー・4コーナーともに3番手で流れに乗ると、直線では上がり3ハロン32.8秒の脚を繰り出している。自身の走破時計1:35.4は、阪神芝1600mの2歳オープン基準タイムである1:34.2より1.2秒遅く、2025年の同レース勝ち時計1:33.5と比較しても1.9秒遅い。全体時計の面で強調材料は乏しいものの、前目の位置取りから鋭い決め手を示し、オープンクラスで連対を果たした内容は評価できる。馬体重は前走から12kg減の494kgだった。

🎯 通算実績を踏まえた採点 再評価

スローペースのオープン特別で3番手から上がり32.8秒の脚を使い、2着を確保した走りを評価して前回の68点から1点加算する。

評価点:69点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • スローペースの流れの中、3番手追走から上がり3ハロン32.8秒の脚を繰り出した点

  • 勝ち馬には1馬身1/4離されたものの、後続の追い上げを抑えて2着を守り切った点

⚠️ 気になる点

  • 自身の走破時計1:35.4が同条件の2歳オープン基準タイムより1.2秒遅く、時計面での課題が残った点

今後は、流れるペースになった際にも前目でポジションを確保し、今回のような速い上がりを使えるかが確認のポイントとなる。コントレイル産駒として芝マイルからの距離変更に対応できるか、また12kg減となった馬体重が次走でどのように変化するかについても注視したい。

📈 追加実績:アルテミスS 3着

アルテミスSに出走したシティオブドリームは、3コーナー2番手から4コーナー4番手でレースを進め、上がり3ハロン34.5秒の脚を使って3着に入った。勝ち馬プルヴィナルから0.4秒差、2着ローズサルーテとは1馬身1/4差でのフィニッシュとなった。中盤に12.8秒が挟まる緩いペースの中で先行勢に取り付いたが、直線での伸び脚は上位2頭に及ばなかった。自身の走破時計1:36.2は、この条件の2歳G3基準タイムである1:33.6と比較して2.6秒遅く、時計面では大きな課題が残る内容だった。

🔄 実績を踏まえたスコア更新

重賞で3着という着順は確保したものの、スローペースを考慮しても走破時計の遅さが目立つため、評価点の上昇はわずかな幅に留める。

評価点:71点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 3〜4コーナーで前目のポジションを確保し、崩れずに3着へ踏みとどまった好位での立ち回り能力

⚠️ マイナス材料

  • 中盤が緩む展開にもかかわらず、上がり3ハロン34.5秒にとどまり決め手で上位馬に後れを取った点

  • 同条件の基準タイム(1:33.6)から2.6秒遅れる1:36.2という走破時計

4コーナー4番手から流れに乗ったものの、決め手勝負で前を捉えきれなかった。502kgの馬体や父コントレイルという血統背景を考慮すると、緩い流れからの瞬発力比べよりも、締まったペースで全体時計が速くなった際に本領を発揮する可能性がある。昇級後や次走においては、より引き締まった流れに対応できる走破時計を出せるかどうかが、能力を見極める上での検証課題となる。

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新潟1R2歳未勝利芝1600m
勝ち時計1:34.1あがり33.9
母サマーソワレ(母父 War Front)
厩舎久保田貴士 (美浦)生産者千代田牧場生年月日2024-04-14

🧬 血統的背景と走りの連動

父シルバーステートに母父War Frontという組み合わせは、完成度の高さと前々で流れに乗れるスピード性能が窺える構成だ。母のサマーソワレは米国のG1勝ち馬であり、早い時期から動きやすい底力を秘めた血統背景と言える。

今回のレースでは、3コーナー5番手から4コーナー3番手へとスムーズに押し上げ、直線で粘る先行馬をハナ差捉え切った。勝負どころでの反応の良さやラストの粘り強さには、父系由来の機動力と母系のスピード性能が反映されている可能性がある。

⏱ 時計とレース内容の分析

勝ちタイム:1:34.1
上がり3ハロン:33.9秒

走破時計の1:34.1は、同条件の基準タイムである1:35.3より1.2秒速い数値だった。ただし当日の新潟芝コースは、同じ日の他レースでも基準より1600m換算で1.0秒速い時計が出ていた出やすい馬場状態だ。馬場差を差し引いた実質的なタイムは基準より0.2秒速い程度であり、時計面での過度な強調はできない。

ラップ構成を見ると前半800mが47.7秒、後半800mが46.4秒のスローペース。残り600mからのラップは11.3 - 11.2 - 11.8と推移した。サトノスプレマシーは4コーナー3番手で直線を向くと、上がり3ハロン33.9秒の脚を繰り出し、3コーナー先頭から逃げ粘る2着のアテナブレイブをゴール寸前で競り落とした。前残りの展開を好位から自力で捕らえ切った点は、着差以上に評価できる内容だ。

📐 総合評価スコア

高速馬場とスロー展開の恩恵を受けた面はあるが、前々の位置取りから上がり33.9秒を使って差し切ったレースセンスは確かだ。

評価点:75点 / 100点

【この先の見通し】

✅ 加点ポイント

  • スローペースの展開を4コーナー3番手で立ち回り、逃げ粘る2着馬をハナ差捉え切った立ち回りの上手さ。

  • 上がり3ハロン33.9秒を記録し、最後まで脚色を鈍らせずに追い切った点。

⚠️ 課題・不安要素

  • 馬場差を差し引いた実質時計は基準から0.2秒差にとどまり、時計的な強調材料が乏しい点。

  • ラスト1ハロンが11.8秒に減速しており、流れたペースやタフな馬場になった際の対応力は現時点で未検証である点。

1勝クラスへの昇級後は、今回のような落ち着いたペースだけでなく、前半から流れた際にどれだけ立ち回れるかが確認のポイントになる。直線での脚比べにおいて、相手が強化された中でも今回の勝負強さを再現できるか見極めたい。

📈 追加実績:アルテミスS 7着

評価点:59点 / 100点

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新潟3R2歳未勝利ダート1200m
勝ち時計1:12.3あがり38.1
★★★☆☆
76点
母クラーベセクレタ(母父 ワイルドラッシュ)
厩舎加藤士津八 (美浦)生産者ノーザンファーム生年月日2024-03-14

🧬 地方ダートを席巻した母の血筋と前押しの走り

父ルヴァンスレーヴに母クラーベセクレタという、ダート実績の豊富な血統背景を持つ。母は南関東で重賞を勝ち重ねた強豪で、母父ワイルドラッシュも含めて砂の上での力強さを感じさせる組み合わせだ。今回のレースではスタートから押して3コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切る競馬を見せた。前々に取り付いて押し切る立ち回りには、この血統構成が持つダートへの適性が表れている可能性がある。

⏱ 前半のハイペースに耐えて押し切った走破時計

勝ちタイム:1:12.3
上がり3ハロン:38.1秒

走破時計の1:12.3は、同条件の基準タイム(1〜3着平均1:12.7)より0.4秒速い。当日の馬場差を差し引いた1600m換算では基準より0.5秒速く、時計面では一定の水準を示した。ラップ構成は12.1 - 10.8 - 11.3 - 12.1 - 12.6 - 13.4で、前半3ハロンが34.2秒というハイペース。自身が引っ張る展開の中でラスト1ハロンは13.4秒まで落ちはしたが、追撃する2着イリスロッソをクビ差抑え切った。自ら速い流れを作って押し切ったレース内容は評価できる。

📝 採点

厳しいペースを自ら作って粘り切った根性は評価できるものの、ラストの減速幅と全体の時計水準を踏まえると昇級後は慎重に見極めたいところだ。

評価点:76点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 前半3ハロン34.2秒のハイペースをハナで引っ張り、クビ差で押し切った粘り強さ

  • 馬場差を差し引いても基準タイムを1600m換算で0.5秒上回った走破時計

⚠️ マイナス材料

  • ラスト1ハロン13.4秒と終盤で大幅にラップが落ちている点

  • 他馬からプレッシャーを受けた際や揉まれる展開での対応力が未検証な点

今後は1勝クラスへ昇級し、相手関係や流れが厳しくなった中でどれだけ粘り込めるかが焦点となる。今回は単独で先頭に立ち砂を被らない展開だったため、控える形になった際の位置取りや砂被りへの対応力については、次走以降のレースで確認したい。

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新潟4R2歳新馬芝1600m
勝ち時計1:34.3あがり33.0
★★★☆☆
76点
母スマートレイアー(母父 ディープインパクト)
厩舎大久保龍 (栗東)生産者ノーザンファーム生年月日2024-04-18

🧬 母スマートレイアーの血統背景と実戦で見せた立ち回り

父モーリスに母スマートレイアー(母父ディープインパクト)という血統構成を持つ。母は重賞4勝を挙げ、マイルから2000m超まで長く第一線で活躍した牝馬だった。馬体重486kgという恵まれた体格で初戦を迎えた本馬は、実走でも中団5番手をスムーズに追走。道中で折り合いを乱すことなく流し、直線で進路を確保してから一気に加速する姿には、母方が持つ素軽さと父由来の力強さの双方が窺える。

⏱ 馬場差を考慮しても優秀な時計と上がり33.0秒の切れ味

勝ちタイム:1:34.3
上がり3ハロン:33.0秒

勝ち時計の1:34.3は、同条件の基準タイム1:36.2より1.9秒速いものだった。当日は他のレースでも1600m換算で1.0秒ほど時計が出やすい馬場状態であったが、その馬場差を差し引いた比較でも基準より0.9秒速い。レース全体のラップは前半4ハロン48.6秒、後半4ハロン45.7秒というスローペース。その中で本馬は3〜4コーナーを5番手で通過し、上がり3ハロン33.0秒の脚を使って2着に1馬身3/4差をつけて押し切った。ラスト2ハロン目が11.0秒まで引き締まるラップを前と離されずに追走し、きっちり捉え切った点は評価できる。

前半が緩いペースになったことで各馬の折り合いが問われる展開だったが、終始冷静に好位の後ろをキープできた操縦性の高さが光る。直線で追い出されてからの反応も鋭く、ノーステッキに近い手応えのまま鋭い伸び脚脚を見せた。

⚖️ 総合ジャッジ

時計の出やすい馬場状態だったとはいえ、スローペースを中団から上がり33.0秒で捉え切ったレース内容は整っている。

評価点:84点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 馬場差を差し引いた実質的なタイムで基準より0.9秒速く、走破時計の裏付けがある点

  • 後半45.7秒の加速勝負において、上がり33.0秒の脚で前をあっさり捉え切った瞬発力

  • 2着馬に1馬身3/4差をつけ、最後の坂がない新潟の直線でも脚色が衰えなかった点

⚠️ 減点ポイント

  • 前が壁になるような厳しい位置取りや、ハイペースで追走力を問われる展開をまだ経験していない点

新潟外回りの綺麗な馬場で、スローペースからの決め手比べという条件は本馬の持ち味を出しやすい環境だったと言える。今後はコースが替わって急坂のあるコースに対応できるか、あるいはペースが上がってタフな流れになった際に同様の鋭い脚を使えるかが焦点になる。1勝クラスへの昇級後、流れるペースやタフな馬場状態でどのような走りを見せるかを確認したい。

📈 追加実績:アイビーS 6着

評価点:76点 / 100点

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中京1R2歳未勝利芝1200m
勝ち時計1:08.4あがり33.6
★★★☆☆
75点
母ラホーヤビーチ(母父 タイキシャトル)
厩舎藤野健太 (栗東)生産者藤原牧場生年月日2024-04-22

⏱ 緩いペースから鋭く脚を伸ばした粘り勝ち

勝ちタイム:1:08.4

上がり3ハロン:33.6秒

中京芝1200mの2歳未勝利戦で記録した走破時計1:08.4は、この条件の基準タイムである1:09.4より1.0秒速かった。ただし、当日は他レースでも1600m換算で1.4秒速い時計が出ており、時計が出やすい馬場状態だった。この馬場差を考慮すると、走破時計自体は基準より0.1秒遅い計算になるため、時計面だけで過度な評価はできない。

評価したいのはレース展開とラップ構成だ。前半3ハロンは12.3 - 11.1 - 11.4のスローペース。3コーナーと4コーナーをともに1番手で通過し、自らペースを落として脚を溜める形を作った。直線に入っても失速せず、残り400mから200mの区間で11.0秒まで加速。上がり3ハロン33.6秒は、同条件勝ち馬の上がり平均34.3秒より0.7秒速い。ハナに立ってマイペースに持ち込めた恩恵はあったものの、直線でさらに脚を伸ばして2着馬バクソウシャチョウの追撃をクビ差抑え切った内容は悪くない。

🧬 短距離適性を発揮した血統背景

父は米ドバイワールドカップ勝ち馬のカリフォルニアクローム、母父にはタイキシャトルが入る血統構成。パワフルなスピード性能を伝える血統ラインであり、今回の芝1200m戦でもその前向きなスピードが存分に活きた形だ。馬体重408kgと小柄な牝馬だが、先頭に立ってからも無駄なく立ち回れており、素直な操縦性と軽快さが今回の走りにつながったと考えられる。

⚖️ 総合ジャッジ

馬場差を差し引いた時計は平凡だが、自らペースをコントロールして上がり33.6秒でまとめた立ち回りが光る。

評価点:75点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 自身でマイペースを作り、ラスト2ハロン目で11.0秒へ加速して上がり33.6秒を繰り出したレースセンス

  • 同条件勝ち馬の上がり平均34.3秒を0.7秒上回る瞬発力を見せ、クビ差の接戦を制した粘り強さ

⚠️ 減点ポイント

  • 時計の出やすい馬場状態に助けられた面があり、馬場差を差し引いた実質的なタイムは基準より0.1秒遅い点

  • 単騎逃げのスローペースという好展開に恵まれており、他馬からプレッシャーがかかるハイペース戦への対応が未検証な点

今後はクラスが上がり、前半からペースが引き上がった際に今回のような立ち回りができるかがポイントになる。馬体重408kgと細身なだけに、揉まれる形になった際のタフさや、1400m以上の距離に延びた際の折り合いについても引き続き確認していきたい。

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中京2R2歳新馬ダート1400m
勝ち時計1:25.9あがり37.5
母カメリアテソーロ(母父 ゴールドアリュール)
厩舎鈴木孝志 (栗東)生産者小河ファーム生年月日2024-05-01

⏱ 基準を1秒近く上回る好時計と加速ラップの逃げ切り

勝ちタイム:1:25.9

上がり3ハロン:37.5秒

中京ダート1400mの2歳新馬戦(良)を1:25.9で勝利。同条件の1〜3着平均による基準タイム(1:26.8)を0.9秒上回り、当日の馬場差を差し引いた実質的な時計比較でも基準より0.8秒速いタイムを記録した。レースは3コーナーで先頭に立ち、そのままハナを譲らず押し切る形。ラップ推移は12.2 - 11.0 - 12.2 - 13.0 - 12.6 - 12.3 - 12.6となっており、4ハロン目で13.0秒までペースを落として息を入れ、直線の6ハロン目で12.3秒まで再加速している。道中でしっかり脚を溜め、直線でもう一度伸びたことで、2着のジョルティーニに3馬身1/2の差をつける結果となった。単に先頭に立って押し切っただけでなく、ペースコントロールの巧みさが光る内容だったと言える。

🧬 ダート指向の強い血統構成

父フィレンツェファイアに母父ゴールドアリュールという組み合わせ。母父のゴールドアリュールはダートで多くの活躍馬を排出している血統であり、初戦からダート1400mの舞台で先行力を発揮した背景として、こうしたダート適性の高さが示唆される。

🎯 多角分析スコア

馬場補正後も優秀な走破時計をマークし、直線での再加速も含めて内容の濃い勝利を収めた。

評価点:83点 / 100点

【今後に向けて】

✅ 評価できる点

  • 当日の馬場差を差し引いても基準より0.8秒速いタイムで走り抜き、時計面の裏付けがある点。

  • 中盤で息を入れ、ラスト2ハロン目で12.3秒に再加速して後続を3馬身1/2引き離したレース運び。

⚠️ 気になる点

  • 終始ハナを切る展開だったため、他馬に包まれた際や砂を被った際の走りが未検証である点。

今後はマークが厳しくなった際にも自分のペースを守れるか、あるいは控える形になっても脚を使えるかがポイントになる。また、今回は1400m戦での勝利だったため、マイル以上の距離に延びた際の折り合いとスタミナについても、次走以降で引き続き確認したい。

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中京3R2歳新馬芝1600m
勝ち時計1:36.1あがり33.5
母ナスティア(母父 Fortify)
厩舎池江泰寿 (栗東)生産者ノーザンファーム生年月日2024-01-28

🧬 大柄な馬体を前面に押し出した父系の力強さ

父ロードカナロアに母父Fortifyという血統構成で、馬体重536kgという非常に恵まれた馬体でデビューを迎えた。母系のFortifyは南米で実績を残す系統であり、ロードカナロア産駒特有のスピードに力強さが組み合わさった血統背景が推測できる。レースではその体格を活かしてスタートからスムーズに前へ付け、2コーナーから先頭に立ってそのまま押し切った。大型馬にありがちな動きの重さを感じさせず、すんなりと逃げの手に出られた点に、この血統構成らしい素直さとスピード性能が表れている。

⏱ 超スローペースを逃げ切り上がり33.5秒を記録

勝ちタイム:1:36.1
上がり3ハロン:33.5秒

前半1000m通過が62.6秒という超スローペースの展開を作り、ハナを切って逃げ切った。上がりの3ハロンは33.5秒を記録しており、同条件の新馬・未勝利戦における勝ち馬の平均上がり34.3秒より0.8秒速い瞬発力を示している。一方で、当日の芝コースは他レースの走破時計も全体的に速く、馬場差として1600m換算で1.4秒ほど時計が出やすい状態だった。この馬場補正を入れた実質的な走破時計は基準より1.2秒遅く、全体の勝ち時計自体はスローペースの展開に大きく依存している。

直線ではラスト3ハロンで11.2 - 11.0 - 11.3の加速ラップを踏んで粘り込んだ。2着のティフォシにはハナ差まで詰め寄られたものの、自身の脚をしっかり伸ばして先頭を譲らなかった点は評価できる。

🎯 多角分析スコア

馬場状態を考慮すると時計面の強調はできないが、超スローペースから瞬発力を発揮して逃げ切った内容を評価する。

評価点:76点 / 100点

【展望とチェックポイント】

✅ プラス材料

  • 前半5ハロン62.6秒のスローペースから、ラスト3ハロンを11.2 - 11.0 - 11.3でまとめて逃げ切った展開対応力

  • 同条件の勝ち馬平均を0.8秒上回る上がり3ハロン33.5秒を記録し、速い脚を使えることを証明した点

⚠️ 減点ポイント

  • 時計の出やすい馬場状態の中で、補正後の走破時計は基準より遅く、引き締まったペースでの時計対応は未検証

  • 目標にされる逃げの形だったとはいえ、2着馬にハナ差まで迫られており、後続を突き放すほどの着差はつけられなかった点

今後は、流れたペースでのレース展開になった際や、控える競馬に回った際に今回のような鋭い上がりを使えるかが焦点となる。馬場差を差し引いた時計にはまだ詰める余地があるため、相手関係が強くなった段階で前半からペースが上がった際への対応力を確認したい。

追加実績:紫菊賞 3着

京都芝2000mの紫菊賞に出走し、1コーナーからハナを奪ってレースを引っ張る形となった。前半5ハロンは12.8 - 11.9 - 12.4 - 12.1 - 12.0と緩やかなペースで運んだものの、後半から11.7 - 11.4 - 11.3 - 11.5と一気にペースを上げてそのまま押し切りを図る展開。直線では上がり3ハロン34.2秒の脚を使って逃げ粘ったが、外から追い込んだビップヴィーナスとドラゴンバルドに僅かに交わされ、勝ち馬と同タイム(1:59.4)のアタマ+クビ差3着となった。この1:59.4という自己タイムは、2歳1勝クラスの基準タイム(2:00.9)より1.5秒速いもので、時計面の裏付けは十分にある。逃げて自ら展開を作り、最後まで大きく失速せずに踏ん張った内容は評価できる。

実績を踏まえたスコア更新

スローペースの逃げで目標にされる厳しい形になりながらも、基準タイムを大きく上回る走破時計で接戦に持ち込んだ点を踏まえて僅かに上方修正する。

評価点:77点 / 100点

【今後の見通しと注目ポイント】

✅ 光った点

  • 2歳1勝クラスの基準タイム(2:00.9)より1.5秒速い1:59.4の好タイムで走破した点

  • 自ら逃げて後半4ハロンをすべて11秒台でまとめるロングスパートを仕掛け、勝負どころでしぶとさを見せた点

⚠️ マイナス材料

  • 前半スローペースの逃げで展開を支配しながら、直線の決め手勝負で後続2頭に差し切られた点

532kgの恵まれた馬体で力強さを見せたものの、自身でペースを落として逃げた展開を踏まえると、最後のキレ味勝負で遅れをとった点は否めない。父ロードカナロアの血統構成から考えると、現状の2000mでは瞬発力勝負になった際の脚色で分が悪くなる可能性がある。今後は控える形になった際のレース運びや、1600m〜1800mへ距離を詰めた際にこのスピードを持続できるかを確認したい。

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POG RANKINGでは、JRAの新馬戦・未勝利戦を勝ち上がった2歳馬を、独自の能力スコアで評価・格付けしています。走破タイム、上がり3ハロン、レース中の位置取り、ラップ、展開、着差など、実際のレース内容を中心に総合的に評価しています。

ランキングは現時点で確認できるレース内容を比較するための指標であり、将来の重賞勝利やクラシックでの活躍を保証するものではありません。詳しい評価方法や運営方針については、運営者情報をご覧ください。