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【2歳戦データ】2026年2歳戦騎手リーディング分析
騎手関連
2026.10.13筆者:POG RANKING運営者

【2026年10月時点】
2歳戦騎手リーディング分析

POG指名馬がついにデビューする際、レース選択や枠順、馬場状態など気になる要素は山ほどありますが、何より一番重視するのは「誰が乗ってくれるのか」ではないでしょうか。

もちろん、リーディング上位のトップジョッキー(ルメール騎手など)が手綱を握ってくれれば心強い限り。しかし、気性も体も未完成な2歳馬限定戦において、本当に結果を出している騎手、そして「馬を育てている」騎手は誰なのか?

今回は、騎手の全体勝利数と2歳戦の勝利数を比較し、全体の勝利数に占める2歳戦の割合を算出しました。

この割合を見ることで、全体のリーディング順位だけでは分からない、2歳戦における勝利数の特徴を探ります。

※なお、この数値は騎乗数や勝率を考慮したものではありません。そのため、騎手の得意・不得意を直接示すものではなく、あくまで勝利実績から見た傾向として分析します。

📊 全体リーディング vs 2歳戦リーディング比較

全体の勝利数に対する2歳戦の勝利数の割合を算出し、各騎手の2歳戦における勝利実績の傾向を可視化しました。
※割合 = 2歳戦勝利数 ÷ 全体勝利数

北村友一
21.7%
⚡️ 2歳戦の勝利割合が高い
全体: 17位 (46勝)
2歳: 5位 (10勝)
吉村誠之助
21.4%
⚡️ 2歳戦の勝利割合が高い
全体: 19位 (42勝)
2歳: 6位 (9勝)
坂井瑠星
18.6%
📈 2歳戦の勝利割合がやや高い
全体: 6位 (86勝)
2歳: 3位 (16勝)
C.ルメール
17.2%
⚖️ 安定(王者)
全体: 1位 (134勝)
2歳: 1位 (23勝)
松山弘平
16.8%
📈 2歳戦の勝利割合がやや高い
全体: 3位 (113勝)
2歳: 2位 (19勝)
津村明秀
16.7%
📈 2歳戦の勝利割合がやや高い
全体: 14位 (54勝)
2歳: 6位 (9勝)
岩田望来
11.2%
📉 やや控えめ
全体: 2位 (116勝)
2歳: 4位 (13勝)
横山武史
9.2%
📉 2歳戦の勝利割合が低い
全体: 5位 (87勝)
2歳: 8位 (8勝)
川田将雅
9.0%
📉 2歳控えめ
全体: 4位 (89勝)
2歳: 8位 (8勝)
丹内祐次
7.1%
📉 2歳戦の勝利割合が低い
全体: 8位 (70勝)
2歳: 10位以下 (5勝)
戸崎圭太
4.6%以下
⚠️ 2歳戦の勝利数が少ない
全体: 10位 (65勝)
2歳: 10位以下 (3勝以下)
西村淳也
3.7%以下
⚠️ 2歳戦の勝利数が少ない
全体: 7位 (81勝)
2歳: 10位以下 (3勝以下)

1. 目先の1勝より「競馬を教える」ことの重要性

全体のリーディングと2歳戦の成績に乖離が生まれる最大の理由は、多くのトップジョッキーが口を揃える「新馬戦で安易にハナを切る(逃げる)ことの弊害」にあります。

初戦で他馬を気にせず気分良く逃げ切ってしまうと、「前に馬がいるとエキサイトする」「馬群の中で折り合いがつかない」といった致命的なクセがつき、昇級してからのレースで壁にぶつかってしまいます。

将来を見据えるなら、馬群の中でキックバックを我慢させ、折り合いをつけ、直線でゴーサインを出して馬群を割るという「競馬のセオリー」を教え込む必要があります。

今年のデータで、陣営からの「教育係」としての厚い信頼が顕著に表れているのが、先ほどの表でも「2歳戦の勝利割合が高い」数値を出している北村友一騎手と津村明秀騎手です。

全体リーディングでは川田騎手や戸崎騎手などが上位ですが、2歳戦の比重に限ればこの両ベテランがトップクラスの成績を残しています。彼らの「馬の将来を見据えた、質の高いレース内容」は高く評価されるべきでしょう。

2. 剛の三浦、柔の津村。ジョッキーと馬の相性

勝利した馬の性別内訳を見ると、ジョッキーのプレースタイルと馬の相性がはっきりと数字に表れています。

💪 三浦皇成騎手
(全8勝中、7勝が牡馬)

力を持て余し気味で、時にヤンチャな2歳牡馬を力強く御し、推進力に変えていく。パワー型の牡馬やダート戦線において、彼のパワフルな手綱さばきは非常に頼りになります。

🌸 津村明秀騎手
(全9勝中、6勝が牝馬)

繊細でメンタルコントロールが難しい2歳牝馬において、津村騎手は無類の強さを発揮しています。馬の気分を損ねず、フワッと折り合わせる「あたりの柔らかさ」の賜物でしょう。ルメール・松山に次ぐ牝馬ランキング上位に食い込んでおり、「2歳牝馬のツムラ」はPOG的にも覚えておきたい傾向です。

3. 期待のルーキー・吉村誠之助

気性的にまだ幼く、道中で物見をしたり斜行したりするリスクが高い2歳戦は、経験豊富なベテランに有力馬の依頼が偏るのが一般的です。しかし、ルーキーの吉村誠之助騎手がそのセオリーを打ち破っています。

全体勝利数に対する2歳戦の割合は
21.4%
(2歳戦の勝利割合が高い)
と、ルーキーながら陣営から絶大な信頼を得ていることがわかります。

減量特典(★)の恩恵があるとはいえ、道中で難しい若駒をなだめ、直線できっちり脚を使わせる技術は、単なる減量騎手の枠を超えています。馬の邪魔をしない天性のバランス感覚と度胸は、間違いなく今後の競馬界を背負う逸材のそれです。

4. ランキング上位騎手とまとめ

最後に触れておくべきは、やはりランキングの頂点に君臨する2人です。

  • 松山弘平騎手 性別・条件を問わず完璧なバランスで勝ち星を量産。どんなタイプの若駒でもきっちり能力を引き出すオールラウンダーとしての凄みが数字に表れています。
  • C.ルメール騎手 勝利数・割合ともに圧倒的。彼にとって秋の2歳戦は、単なる条件戦ではなく「来年のクラシックのパートナー選び」のステージです。ルメール騎手がどの馬に競馬を教え、どの馬に継続騎乗を選ぶのか。その一挙手一投足が、そのまま来春の勢力図に直結します。

📝 まとめ:2歳戦リーディングの特異性

今年のデータを総括すると、「全体のリーディング上位=2歳戦でも無条件に強い、というわけではない」という競馬の奥深さが浮き彫りになりました。
川田騎手や戸崎騎手のようなトップジョッキーでも、2歳戦の割合は1桁台にとどまっています。

完成された古馬のレースでは一瞬の判断やコース取りが勝敗を分けますが、2歳戦では「安易にハナを切らせず折り合いを教える」といった、目先の勝利と引き換えになりかねない『教育』が強く求められます。

全体の勝利数ランキングでは目立たなくとも、2歳戦において上位に食い込んでいるジョッキーたちは、間違いなく日本競馬の底上げを担う影の功労者と言えるでしょう。POG指名馬の鞍上に彼らの名前を見つけたら、ぜひその「レース内容」にも注目してみてください。